私の記事に、「実際にはそううまくいかない」なぜなら、「組合員は、無関心か非協力的で自分勝手だ」「輪番制の役員は、課題を先送りする」。逆に、長年理事長が変わらない管理組合では、「理事長の独断が是正できない」…等々のコメントが。
それを聞いて、その方々は、どういった覚悟をしているのだろう…と。「覚悟?なんで私が覚悟をしてまで取り組まなきゃいけないの?」と思われるでしょう。でも、危機を乗り越え、合意形成力をもって、先駆的な運営ができている管理組合には、マンションの「守り人」になると覚悟を決めた人が最低1人はいます。
生活を守っていく
自分や家族が暮らすマンションと住民の生活を守っていこうという静かな覚悟です。こういう方に時々出会えるので、私は頑張っていられます。そのオーラは、組合員にも、周囲にも伝わり、人を引き付けます。だから、仲間が集まり、合意形成も可能になります。外部からのプラスの情報や提案も引き付けます。
覚悟を決めるとは、諦めないということです。難しい現状があったら、どうすれば乗り越えられるかを考え行動します。うまく行かなかったら、無理せずに、謙虚に何が原因かを考え、また次の戦略を考えます。そのうち賛同する仲間が必ず集まってきます。
改善点はたくさんあるはずです。強い反対者がいたら、情報を分かりやすく伝えてきたか、意見を聞く場はあったか…。感情的なしこりがあるなら、事前に個人的に話をする機会を持ったか。無関心だというなら、組合員が関心を持ちそうなことから、つながる努力をしてみたか…。めげずにやり続けるのです。
覚悟を決めるに至った経緯には、それぞれに物語があります。巡り合わせで、これは自分がやるしかないと思う状況になって、覚悟を決めるのです。管理組合は、覚悟を決めて取り組んだ成果が、実は現れやすいのです。
自分がそこまでする覚悟はないし、その必要も感じない。他にそんな人が現れない…というなら、それがその管理組合の現状です。お金の使い方に無駄が多くても、長期的な展望がなくても、人間関係が希薄でも、お金をかけて管理会社や外部専門家に任せておけば平均的な管理状況を維持できます。それも一つの選択なのです。
(マンション総合コンサルティング代表取締役)
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