紙上ブログ不動産屋の独り言463 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 銀行で気掛かり、お節介でも対応 「頭を下げるのは苦にならない」
住宅新報 2018年7月31日 号 7面
月末に駅前の銀行に行くと、3台しかないATMは3台とも高齢者が使っていた。モタモタしていて、なかなか空かない。操作方法が分からないなら、ホール係を呼ぶか、ホール係がATMにも目を配ってサポートすれば良さそうだが、その銀行の職員は気が利かないから、いたずらに時間だけが過ぎてゆく。ようやく左端の老人が用事を終えたようだが、そこからが長い。いや、長く感じられる。通帳とカードをバッグのどこにしまうか悩んでいて、そのうち財布を取り出して今おろしたばかりの現金をしまおうとしている。後ろに人が並んでいるのだから、ATMから離れてからすればいいのだが、周りのことはまったく目に入っていない。
振り込み詐欺か
ようやくATMから離れたので、前に進んで2件の振り込みをしようとした。だが、真ん中のATMにいた老婦人2人が「ああでもない、こうでもない」と相談していて、作業が滞っていた。途切れ途切れに「40万円がどうの」とか「いや400万円が」と聞こえてくる。「もしかして振り込み詐欺に引っ掛かっているのかな」と心配になったので、警備員に「もしかすると振り込み詐欺かもしれないから、様子を見てあげて」と依頼すると、「では係を呼びます」と後を引き受けてくれた。その後、別の銀行に回って、帰りに再度さっきの銀行に寄ると、私の顔を見て警備員が「さっきのお年寄り、大丈夫でした」と笑顔で言う。
























