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スタンダード会員限定新規事業、裾野拡大へ動き 各社事業提携、出資、連携態勢づくり

住宅新報 2018年7月17日 号 4面

マンション・開発・経営
錦町ブンカイサンの外観

錦町ブンカイサンの外観

IoT環境構築で センスウェイと提携 三井不、9月から実証実験

 三井不動産とセンスウェイ(東京都中央区、神保雄三社長)は、全国規模のIoT環境構築へ向け事業提携契約を締結した。快適なオフィス環境や居住環境の実現や様々な社会課題の解決に取り組むため、三井不はIoT活用を検討するワーキンググループを結成し、センスウェイと共にユースケースの発掘と実証実験を通じたサービス化の検証に取り組んでいる。

 両社は9月から3カ月間、日本橋エリアのビルを対象とした検針作業の自動化・遠隔管理に関する実証実験を実施する。その後三井不が管理する全国のビルなどで検針作業自動化・遠隔管理の実施を目指す。

 両社はIoT普及に貢献する通信方式であるLPWA(ロウパワー・ワイドエリア)の「LoRaWAN」のゲートウェイ設備(センスウェイが提供するアンテナ)を三井不グループが管理する高層ビルなどの屋上に設置し、IoTプラットフォームサービス活用の取り組みを開始。この2月には東京、千葉、茨城をつなぐ広域なIoT通信ネットワークを構築した。

シークセンスに出資 三菱地所、ロボット開発で

 三菱地所はこのほど、自律移動型ロボットの開発を行うSEQSENSE(シークセンス)が実施した第三者割当増資を引き受けた。先端技術を活用した次世代型の施設運営管理の構築を目指したもの。

 今後、両社は実用性の高いロボットの開発に向けて互いに協力し、三菱地所が所有、運営するオフィスビル、商業施設、物流施設、空港、ホテルなどへの導入をはじめ、将来的にはロボットの外部販売も目指す。なお、同社の出資額は約5億円。

生体認証開発会社へ出資 森トラスト

 森トラストは、生体認証による銀行取引や決済サービス、キーレスによる指紋認証入退出管理システムなどのイノベーションを創出する(株)Liquid(久田康弘代表取締役)への出資を行った。同社は18年の経済産業省によるスタートアップ企業の支援プログラムの特待生「ジェイスタートアップ企業」に選出されている。

 今回の出資によって両社の業務提携の協議を進め、森トラストの保有するビルや住宅、ホテルなどへのセキュリティの導入や、グループで運営するホテル・レストランなどの決済サービスでの活用などを検討していく。

クロスイノベ部を始動 野村不、新宿野村ビルで

 野村不動産はこのほど、「新宿野村ビル クロスイノベーション部」を始動した。新宿野村ビルに新設した4階の共用フロア「NEON(ネオン)」を活用して、入居企業の新規事業創発のためのソフト面の充実を図るのが目的。初期入部企業は、テナント8社で野村不が事務局を務める。外部協力者であるデロイトトーマツベンチャーサポートの新規事業創出プログラムを導入して、外部ベンチャー企業とのネットワークを活用した事業組成や、入居企業同士のシナジー創出を目指す。

スタートアップと共創 広域渋谷で「ギルド」 東急不、まず2カ所

 東急不動産は、渋谷地区でのイノベーション創出の更なる活性化を図るため、スタートアップとの共創を本格展開する。ファンドへの出資を通じた関連ベンチャーキャピタルと連携し、2つのスタートアップ向けのスモールオフィス・コワーキングオフィスである「ギルドアオヤマ」(港区北青山3)と「ギルドシブヤ」(渋谷区東2)を開設した。これを皮切りに、今後広域渋谷圏で「ギルド」シリーズを展開する。

 「ギルド」の名称は、西欧の中世都市に組織された職業別組合のように、優れた技術やアイデアを有するスタートアップが集い、切磋琢磨しながら成長を遂げる場所、という意味を込めた。「アオヤマ」はジェネシア・ベンチャーズとの協業で施設面積は271m2。22~42m2の計5区画(1区画はコワーキング)。6月末時点で6社が入居中。「シブヤ」はアプリコット・ベンチャーズとの協業で面積は370m2。19~74m2の計5区画(同)で入居企業は4社。

神田錦町に食住業一体 コミュニティビル 安田不が地元2社と

 安田不動産は7月23日、東京都千代田区神田錦町3丁目に所有するビルを使い、食住業が一体となったコミュニティビル「錦町ブンカイサン」=写真=をオープンする。

 築39年のビルをリニューアルしたもので、同じ神田錦町に本社を構えるプラットフォームサービス(田辺恵一郎取締役会長)を事業主体に、またハバタク(丑田俊輔代表取締役)を企画運営会社として、3社が連携を図りながら事業化した。

 建物の1~2階は「食べられるミュージアム」をコンセプトに、地方の生産者とのつながりを生かした食堂。3~5階は、時間をかけて志を育み事業を生み出す「農耕型インキュベーション」の拠点としてコワーキングスペースとレジデンス(ちよだプラットフォームスクエアAnnex0)を開設する。

 なお、ブンカイサンは「文化遺産」であり、「分解+産」。まちの文化遺産を受け継ぎ、時代のうねりの中で分解を繰り返しながら、新たな文化が生み出され育っていくような、人と事業と文化が育ち続ける環境づくりを進めていく意味を込めた。

 

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