これからの夏休みに海外旅行を計画されている方も多いと思います。建築の本場ヨーロッパへの一般ツアーは名所旧跡や世界遺産を巡るものがほとんど。壮麗な教会建築や著名な宗教画を見せられても、無宗教の日本人には数カ所見れば十分ということが、キリスト教社会をベースに観光ルートを組み立てているツアー会社には理解できないのかもしれません。
一方、建築に特化したツアーになると内容が急に専門家向けになり、費用も高額になります。不動産や建築に関わるものとしては、教養として知っておくべき建築も少なくないのですが、その辺りを効率よく回るツアーはあまり見当たりません。筆者は1970年代から多くの建築行脚を行い、最近では建築ツアーの実施も行っていますが、ご自分で建築ツアーをお考えの方に、その計画プロセスを明かして、お役に立てればと思います。
まず、複数国をめぐる周遊型のツアーは除外します。廉価な一般向けツアーでは多くの国を周遊するツアーが一般的ですが、実態は午前中だけ観光をして、午後は列車やバスで移動。夕方、次の目的地に着き、翌午前中に教会を見たり繁華街を歩き、午後は再び移動というパターンが多く、2泊する場合は予定表に「嬉しい連泊」という文字がありがたそうに記入されています。

























