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スタンダード会員限定相続最前線(5) 吉澤康子 家族が幸せになる相続対策を

住宅新報 2018年6月5日 号 5面

連載: 相続最前線

よしざわ やすこ=セキスイハイム不動産東京支店企画グループ 98年10月入社、仲介管理、系列リフォーム会社を経て、12年4月から相続サポート事務局として、相続セミナー運営や遺言作成サポートに従事

よしざわ やすこ=セキスイハイム不動産東京支店企画グループ 98年10月入社、仲介管理、系列リフォーム会社を経て、12年4月から相続サポート事務局として、相続セミナー運営や遺言作成サポートに従事

 私の部署では、相続セミナーの運営や相続コンサルティング、遺言作成サポートなどの業務を行っております。その中で相続対策の相談を受けるのですが、当初は、依頼者側の心情に重きを置いていました。

 相続コンサルを始めて間もない頃の話です。2人のお子さんを持つご夫婦から、共有を避けるための相談および遺言作成の依頼を受けました。

 ご夫婦の意思を尊重し、税理士などに相談しながら節税の方策を盛り込み、ご満足のいただける提案をしましたが、遺言作成前に、ご主人が亡くなられてしまいました。

 その後の遺産分割協議では、親と子の価値観の違いがあり、なかなか折り合いがつきませんでしたが、最終的には奥様が、「夫の考えとは違うけれども、いずれ、後を継ぐのは子供たちだから」と、子の案が採用されました。ご夫婦が元気なうちに子の気持ちを聞く機会を設けていれば、と悔やまれる出来事でした。

 このことから、親の想いはもちろん、子への配慮の大切さを体得する貴重な経験となりました。

 この経験を踏まえて、セミナー時や個別相談などでは、継がせ方を考えていただく際に、子世代との話し合いの場を設けることをお勧めしています。もちろん、話し合いの場に同席させていただくケースもありますが、その際には、今後起こりうる場面を想定した提案を心掛けています。

 資料を作成して分かりやすく説明する上で、日本賃貸住宅管理協会の相続支援コンサルタント講習で勉強してきたレジュメがとても役立っています。基礎から応用まで、幅広い資料があるので、作成する上で業務効率化にもつながっています。

 相続コンサルを始めて2年。最近では財産の分け方の話から、節税のための贈与の話のほか、アパートローンや生命保険の見直しの話など、相談の対応も多岐にわたってできるようになりました。

 ご家庭の事情に合わせて真摯に対応することで、オーナー様の信頼を得て管理委託やリノベーション、売却の依頼をいただけるようになったことは、私の自信へとつながりました。

 これからも、ご家族が幸せになれる相続対策を提案できるよう、日々研鑽して参ります。

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