住金支援機構「リバモ型住宅ローン」 〝ノンリコース型〟で急拡大 最多は「新築マンション購入」 認知度向上、老後の住み替えに
住宅新報 2018年5月29日 号 5面

17年度の資金使途
住宅金融支援機構がこのほど発表した「住宅融資保険付きリバースモーゲージ型住宅ローン利用実態」によると、17年度の実績戸数が大幅に増加したことが分かった。認知度の高まりと、相続人に残債務を請求しない「ノンリコース型」を追加したことが後押しとなったようだ。
同ローンは民間金融機関が取り扱う60歳以上の人を対象とした住宅ローン。毎月の支払いは利息のみで、亡くなったときに対象物件を売却することで一括返済する仕組みだ。建て替えや購入、リフォーム、サービス付き高齢者向け住宅の入居一時金、子世帯の住宅取得のための資金――などに利用できる。同機構が住宅融資保険でサポートしている。これはローン返済が滞ったときなどに同機構が金融機関に保険金を支払うもの。
一般的なリバースモーゲージは、現在所有している住宅を担保にローンを借り入れるが、同ローンは新規に所有する住宅・土地を担保にして利用できることが特徴だ。
同機構によると、17年度の申請件数は174戸(前年度39戸)、融資が実行された実績戸数は68戸(同16戸)、実績金額は8.5億円(同1.5億円)でいずれも大幅に増えた。取扱金融機関数も38(同23)に伸びたことで、認知度が高まったようだ。
返済額は月3.5万円
17年度の利用者は「年金受給者」が最も多く6割を占め、使途としては「新築マンション購入」が40%で最多だった。資金計画(平均)は、所要額が3391万円、融資額が1691万円、毎月返済額が3.5万円。利用タイプとしては、17年春から導入した「ノンリコース型」が6割を占めている。従来の「リコース型」はローン利用者が亡くなった場合に担保物件を売却しても債権を全額回収できなければ相続人は残債務を請求されるが、「ノンリコース型」はそれがなく、担保物件での回収にとどまる。ローン利用者(親)にとっては相続人(子)に迷惑をかける心配がない。
なお、18年度は4月の1カ月間で既に30件近くの申請があり、順調な滑り出し。18年度から改定を加え、長期優良住宅の場合は担保評価額の55%または65%まで(通常は50%または60%まで)融資可能とした。また、対象年齢については50代でも利用できる(融資額は担保評価額の30%まで)ようにしている。
同ローンは09年にスタートした。愛称は「リ・バース60」。





















