紙上ブログ不動産屋の独り言446 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 15年ぶりに会った子供 あまりの変貌ぶりにため息
住宅新報 2018年4月3日 号 7面
外出中に携帯電話が鳴った。「何時頃、店に戻りますか」と話す言葉遣いがどこかおかしい。きちんとした日本語のイントネーションではないような気がする。「15分ほどで戻りますので、よろしければその頃お越しください」と伝えて店に戻ると、すぐにやってきた。来店したのはカップル。彼女は日本人だが、彼氏はロシアと日本のハーフ。日本語がおかしかった理由にも納得。私が「近所でロシアの方ですと、〇〇さんという方を知っています」と言うと、「それ、私の母です」と答える。
尊大な態度で
15年前、この街にあったベトナム料理店で母親が働いていて、店に男の子を連れてきていた。とにかく落ち着きがなく、店の中を走り回っていて〝ひんしゅくもの〟だったのを覚えている。確かに当時の面影はある。「どんな仕事をしているの?」と聞くと、「ゲームセンターでアルバイトをしています。以前は歌舞伎町でホストをしていてナンバーワンでした」と誇らしげに言う。職業差別をする訳ではないが、それでは属性が最悪である。保証会社の審査も通らないと思われるが、本人にその自覚はない。自分が気に入って申し込みをすればどんな部屋でも借りられると思っているかのように尊大な雰囲気。後でトラブルになるのは嫌なので、入居審査がどう行われるか言葉を選んで丁寧に説明した。
























