社会性、地域性問う視点光る リノベ推進協 第5回年間大賞で表彰 EXPO来場は過去最高
住宅新報 2017年12月26日 号 7面

表彰され喜ぶ受賞者たち
リノベーション住宅推進協議会(山本卓也理事長)は、12月14日、東京・文京区の伊藤国際学術センターで「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2017」授賞式を開き、アートアンドクラフト(大阪府大阪市)の『扇状のモダニズム建築、桜川のランドマークへ』が総合グランプリに輝いた。全国で900社を超える会員企業の施工実績の中から、この1年を代表するリノベ作品を選出。施工費別に4つの部門賞に分類し、審査は住まいに関わるメディアの編集長が務めた。5回目の今回は155作品がエントリー、53作品がノミネートされた。
「500万円未満部門」では、コストが限られる中、各社の工夫が光った。部門賞を獲得したシンプルハウス(大阪府大阪市)の『ツカズハナレズ』は、審査員から「部屋を広く使いたいが、間仕切りもしたいという相反するニーズを具現化した」と評価された。「1000万円未満部門」では、オクタ(埼玉県さいたま市)の『マンションでスキップフロアを実現』が受賞。応募数最多の「1000万円以上部門」では、初参加のYKKAP(東京都千代田区)の『代沢の家』が受賞。中古戸建てで弱点となりやすい断熱性能や耐震性能を強みに変えた点が評価された。また、「無差別級部門」では、前回の総合グランプリを獲得したタムタムデザイン(福岡県北九州市)の『流通リノベとシニア団地』が受賞。商品価値がないとされる林地残材を活用し、高齢化したUR団地を再生。加えて、木材の流通過程を新たに確立し、地元産業と地域を活性化する好循環を創出した点が評価された。
グランプリも無差別級部門からの受賞となった。『扇状のモダニズム建築~』は、もともと1958年築の併存住宅。往時のモダニズム建築の美が身を潜め、空室の目立つビルとなっていた。建て替えも検討されたが、不整形な貸室を面白がるユーザーもいると考え、再生の道へ。店舗や共同住宅から成る満室稼働のビルに生まれ変わり、現在は入居待ちの状況だという。























