65歳まで定年延長する企業が増えています。これまでは、定年延長でもお給料は半額になる…とか、1年ごとの再雇用というものが多かったのですが、60歳のお給料水準のままでの定年延長です。企業が本気で60歳代の人を戦力と考え出したということです。いずれ70歳定年時代もやってくるでしょう。
結婚、子供を持つ年齢が上がっています。収入が保証される定年延長は、住宅ローンや子供の教育費の心配を軽減し、子供をもう一人産むことの後押しにもなると感じます。一方、一億総活躍社会、人生100年時代では、早めの退職、起業で第二の人生を生きる人もいます。何歳になっても、元気な限り、何らかの形で収入を確保するという人が増えるでしょう。
誰もが地域に関わる
ということは、定年退職後の元気な高齢者が、自由な時間を生かして管理組合や自治会の役員で活躍というモデルは、これから変わっていくと思います。若い世代でも、共働きが当たり前になり、子育てを奥さんに任せて、平日は仕事、休日は管理組合活動に費やすというようなことは、なくなっていくでしょう。誰もが、仕事を持ちながら、家庭を営み、できる範囲で地域やマンションにも関わる…そういう社会になっていくと思います。
そうした未来は、管理組合運営も合理的なシステムにしていく必要があります。集まらなくてもいいことはウェブ上の意見交換で解決する。会議は事前準備をしっかりして短時間で合理的に行う。必要なデータは、すべてウェブ上で閲覧でき、会計チェックや決済も、移動時にスマホでする。すでに若い住民が多いマンションから、そんな時代に入りつつあります。
更に、理事会は家族で食事を済ませた平日夜10時からのウェブ会議、総会決議はネット投票、そんな日も遠くはないと思います。
でも、そんな時代だからこそ、顔を合わせる機会は絶対に必要です。その期の役員が家族も一緒に懇親する機会を、最初の顔合わせ、真ん中の忘年会、最後の打ち上げの3回ぐらいは、ぜひ組み込みたいものです。顔を合わせて食事を共にした関係だから、ウェブ会議でもうまくいくのです。そして、役員を共にした人間関係がマンションコミュニティの大切な財産になっていくことは、未来も変わらないと思います。
(マンション総合コンサルティング代表取締役)
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