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プレミアム会員限定紙上ブログ不動産屋の独り言421 賃貸現場の喜怒哀楽坂口有吉 とことん優しい家主さん 仏のような対応に驚嘆

住宅新報 2017年10月3日 号 7面

連載: 不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜

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 再三、こちらの紙上ブログに登場している温かな人柄の家主さん。最近はこんなこともあった。この家主さんの貸家の入居者募集をしていたのだが、特に相場より家賃が高いわけでもないのに2カ月ほど決まらなかった。そこで、家主さんがこんなことを言った。「そういえば以前、アパートのほうに入っているOさんが、『両親の介護をしたいので、貸家が空いたら教えてください』と話していた。家賃を伝えたら、その時は予算的に難しいようなことを言っていたんだけど、坂口さんからOさんにいくらなら借りられるか聞いて、連絡をいただけますか」とのこと。家主さんはOさんの予算に合わせた家賃で貸してもよさそうな雰囲気だった。

「高すぎ」に配慮

 家主さんは、自身のアパートや貸家などが「相場より高くないか」と気にしてはいても「相場より安く貸す」のは気にしない。継続的に収入になるから空けておくよりいいし、誰か入っていてくれたほうが建物も傷まない。そういうことをよくご存じである。管理会社としても非常に有り難い。そうは言ってもOさんの予算に合わせるとなると、相当な値下げをすることになってしまうのは明らか。私が連絡すると、Oさんはとても喜んでくれたのだが、思った通り、今の募集金額とは2万円以上もの差があった。家主さんに連絡すると、「それでも結構ですよ。Oさんならお部屋も奇麗に使っていただけるのは分かってますし」とのこと。普段からあいさつを欠かさなかったり部屋を奇麗に使っていると、そういうところで得をしたりするものだ。ただ、いかんせん、離れて暮らすご両親と相談したり準備したりする期間が必要で、今回は断念。しかし、家主さんは他にも貸家を持っているので、そちらが空いた時のために今から両親と相談しておいてもらい、いつ空いてもいいよう備えていただくことにした。

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