最近、「怒り」が抑えらず他人を罵倒する高齢者を見かけることが多くなりました。先日、セミナー主催者がクレームをつけられている場面に遭遇し、自分のマンションの総会でもこんな感じで発言するのかな…と心配になりました。これをぶつけられる相手もたいへんですが、本人も、これをやったら、周りからは避けられ、自分の思いがより実現しにくくなり、決してハッピーじゃないはずです。
高齢者が「怒り」を抑えられないのは、脳の働きに関係があると言います。使っていない範囲が増えることで脳機能が衰え、理解力が低下してイライラしやすくなります。更に、感情をコントロールする部分が縮み、感情を抑制しにくくなるのです。挫折を知らない人や現役時代に社会的な地位が高い人は、自分の思い通りにならないことがあると、すぐ相手を責めがちです。ピラミッド型組織ではそれが通用しても、コミュニティの中では通用しませんから、イライラする場面が増えます。それが、感情のコントロール能力の低下によって抑えられなくなり、総会の場で爆発したりします。
でも、「怒り」は自分でコントロールすることが可能なのです。最近、アンガーマネジメントという言葉をよく聞きます。「怒り」というのは、「うれしい」「かなしい」「不安」といった一次的な感情ではなく、そこから生まれる二次的な感情です。だから、コントロールもできるものです。
客観的に理解する
まず、「怒り」を爆発させることが、周りを傷つけ、自分にとっても利益にならないことを論理的に理解することです。で、「怒り」がこみ上げてきたら、あっ、きたきた、でも、これは脳の働きなんだからコントロールできると意識し、数秒間、深呼吸をして、「怒り」が収まるのを待ちます。そうすると、すっと「怒り」の波が引き、爆発させずにすみます。さらに、どんなときに自分が「怒り」を感じたを記憶しておき、自分が「怒り」を感じる場面や理由を客観的に理解できると、事前に予防をすることも可能になります。
人を罵倒する言葉は、相手も、自分も、それを聞くことになる周囲の人も傷つけます。怒りっぽいと言われることがある方は、ご自身のためにも、怒りのコントロールを意識してみませんか。
(マンション総合コンサルティング代表取締役)
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