松戸市のリンちゃん殺害事件の容疑者逮捕のニュースには凍りつきました。何と、逮捕されたのは、リンちゃんが通っていた小学校の保護者会会長だったのですから。同年代の子供を持つ親に与えたショック、日頃、地域で子供の見守りに尽力している方々に与えたショックはメガ級だったでしょう。これをどう受け止め、今後どう対処すればいいか、みんなが大きな戸惑いの中にいる状況ですが、我が子を守らなければならない親としては、子供に、「知らない人」だけじゃなくご近所の「よく知っている人」にも気をつけて!と言わなければならない時代になったことだけは事実です。
昨年末の「あいさつ論争」が頭をよぎりました。11月4日付の神戸新聞夕刊に、総会で小学生の子供を持つ親から、「知らない人にあいさつされたら逃げるように教えているので、マンション内ではあいさつをしないように決めてください。子供には、誰がマンションの人かわからないので」と言われ、あいさつをしないようにと総会で決まったことを嘆く理事さんからの投書が載りました。
この記事に対しては、「あいさつ」は防犯上もたいせつなのにという声が多い一方、お母さんたちからは、知らない人にあいさつしない、されても返さない、声をかけられたら逃げるように教えている…最近の子供を狙った異常者の犯罪傾向を見ると、子供を守るためには仕方がないという声がありました。
私は、親が子供といっしょにいるときに「あいさつ」をして、子供がご近所の大人とだんだん顔見知りになり、「知らない人」から「知っている人」に代われば…と書きましたが、今回の事件で、「知っている人」も危険となると、もう「あいさつ」や「顔見知りになる」ことすら、安全につながると言えなくなってしまいます。
冷静な判断を…
事件後、お父さんたちからは、これまでのように子供の同級生に気軽に声をかけていいか戸惑うという声もあります。安心なコミュニティつくりについて、私も、正直、今は何も言えない状況です。ただ、子供を守るために過剰に反応してしまう親と、それに反発する地域の人たちという対立だけは絶対に避けなければなりません。こんな時だからこそ、冷静になりたいと思います。
(マンション総合コンサルティング代表取締役)
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