マンション管理応援歌No.61 廣田信子の紙上ブログ 結論の出ている総会に出席する意義
住宅新報 2016年10月4日 号 6面
ある管理組合の広報紙に、総会前に結果が出てしまっている総会に出席する意味についての投稿がありました。ぜひご紹介したいと思います。
「議決権行使書の提出で、総会の審議の前に、総会出席者全員が反対してもすべて可決されると決まっているのです。先日の総会では、共用スぺースの使用方法の変更に対して、子供の安全性を疑問視する発言がありました。ほとんどの人は、その発言を聞く前に賛成の議決権行使書を提出している訳ですが、もし、この発言を聞いた後であれば、判断に影響があったのではと思われます。子供たちの安全は、いろいろな角度から精査する必要があります。たとえ、結果は議決権行使書で決まっていても、総会に出席した方の意見を反映できるよう、『試行期間』を設ける等の方法もあったのではないかと思われます」
意見を課題として
「また、結果が出ているのに発言しても意味がないと思いがちですが、総会での発言は、『組合員の貴重な声』です。その議案だけの問題と捉えてしまうと、その質問に解答すれば終わりですが、それを『課題化する』ことも重要です。たとえば、予算案について、毎年同じような質問が出るのであれば、議案書の内容に分かりにくい部分があるということです。予算の内訳をどう表せば理解しやすいかを検討し、改良すれば議案書は進化します。総会での質問を管理組合運営に活かしてくれるとなれば、総会に出席して発言する意義が出てきます。まずは、第一歩として『みんなで総会に出席して質問しマンションを活性化しよう』というキャンペーンを展開するのも一案ではないでしょうか」…という投稿です。
大型マンションでは、議決権行使書により総会前に結果が出てしまっているのもある程度仕方がないのですが、では、総会に出る意義はなんなのだ、そこで発言するのは意味がないのか、という問題がつきまといます。その状態を放置すると、総会出席者はますます少なくなり無関心が蔓延することになります。「明確な決議」と「総会での意見を尊重すること」の両立を常に考えることは重要です。
一般の組合員の方からこういう投稿があって広報紙に載っている…管理組合の文化をみんなで育てているステキなマンションですね。
(マンション総合コンサルティング代表取締役)
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