マン活に励む管理組合 大崎ウエストシティタワーズ 東京都品川区 大崎名物のさくらまつり(下) 地域住民つなぐイベントに
住宅新報 2016年9月20日 号 6面
連載: マン活に励む管理組合
(前号からの続き)
エントランスそばに「貢献施設棟」を備え、窓口申請手続きなどが行える区役所の「大崎第二区民センター」を誘致したり、地元の居木神社(いるぎじんじゃ)総代を務める鈴木さんの発案で、道路沿いに祭りの際に御神輿が立ち寄る神酒所(みきしょ)となる場所を設けたりと、地元に貢献する共用施設を敷地内に備えています。
都会的な外観とは裏腹に、地元に根付き、ふれあいを大切にするアットホームなコミュニティがそこにはあります。マンション内には、70~80世帯の外国人が居住しており、彼らを含めたコミュニティの活性化がマンション自治会の今後の課題だと鈴木さんは教えてくれました。外国人居住者は、現在はこうしたさくらまつりなどのイベントを行っている際に「どんなことをやっているのだろう」と気になっている様子で顔を出してくれたりするそうですが、もっと密にコミュニケーションを取れる方法を模索している段階だそうです。
「この辺りの桜はいわゆるソメイヨシノじゃなくて、葉と花が同時に見られる大島桜なんですよ」。鈴木さんは、ビル群を縫うように咲く桜並木を見て、そう教えてくれました。確かに、ソメイヨシノとはまた違った趣の、白く可憐な花が満開です。そして、その花を楽しむように、すでに道沿いには人があふれていました。
10時から始まったさくらまつりですが、広場は開場からすでにたくさんの人でにぎわっています。広場を囲むように屋台が並び、道路沿いには机と椅子が配置されて、みな思い思いに食べ物を食べたり会話を楽しんだりしています。ビルに入居している料理店や地元の料亭などの屋台では、日本で最初の幻のビールといわれる「品川縣麦酒(しながわけんびーる)」も販売されていました。
また、大崎ウエストシティビル前では、バンド演奏やバルーンアートのパフォーマンスが始まっていました。バンド演奏では、地元有志の方が国内外の友人を募り、ガーナやインド出身のミュージシャンの参加など、国際色豊かな雰囲気となりました。バルーンアートは、子供たちに無償提供されるということで、早速小さな子供たちとそのお母さんたちが長蛇の列をつくっています。
広場から少し歩くと、大崎ウエストシティタワーズのエントランス前では餅つきが始まり、また道路沿いには網が貼られてドッグランが設置されていました。この餅つきはマンションの自治会が、また、ドッグランは管理組合内の組織であるペットクラブがそれぞれ運営をしています。ドッグランの網張り作業は、管理会社の力を借りたそうです。子供たちもお餅を頬張ったり、犬と遊んだり、とても楽しそうです。
毎年、地域に住む人が楽しみにしている大崎さくらまつり。今後も地域住人をつなぐ重要なイベントとして、受け継がれていくことでしょう。
(取材年月・16年4月)
【マンション概要】
建物名/大崎ウエストシティタワーズ▽所在地/東京都品川区▽階数/39階建て▽総戸数/1084戸▽竣工年/09年築▽管理形態/委託管理▽管理会社/住友不動産建物サービス(株)▽総会開催/6月(自治会)▽役員数/20名▽役員任期/2年

























