ここまで4回にわたり、ASEANに進出する上で把握すべき諸規制や、各国で異なるビジネスチャンス、ローカルパートナーを見極めるポイントなどを考察してきた。
ASEAN諸国は言語や文化、規制、マーケット、経済格差などにおいて非常に多様だ。その差は、最大で1人当たりGDPが約50倍にもなる。まさに「アジア」という点以外に各国に共通項はなく、同じ土俵で比較することが難しい。そこで、Tier3(カンボジア・ミャンマー・ベトナム等)、Tier2(フィリピン・インドネシア・タイ・マレーシア)、Tier1(シンガポール)に分けてみると、傾向がつかみやすくなる。各地域の特性を簡単に振り返ってみよう。
Tier3地域への投資に当たっては、規制などの法整備が未熟であるため、ビジネスリスク以外のリスクを許容できるのかを考える必要がある。現地の外国人を相手にビジネスをすることで分かりやすいメリットがある反面、その外国人マーケットは決して大きくない。多少の供給でマーケット環境が大きく変わってしまう可能性もある。

























