マン活に励む管理組合 ブラウシア 千葉県千葉市 エントランスラウンジを使いやすい場に(上) 時間帯でコンセプトを変更
住宅新報 2016年7月12日 号 6面
連載: マン活に励む管理組合
エントランスの自動ドアの向こう。中庭を望む広々としたスペースに、ソファセットが置かれています。大規模マンションのエントランスラウンジは、まさにそのマンションの顔ともいえる存在。居住者が帰宅した時にほっと落ち着ける空間であると共に、来客時にはちょっとした応接場にもなる、便利な場所です。
しかし、最も多くの人に目に留まる共用スペースであるにもかかわらず、その使い方に明確なルールがないマンションがほとんどです。そのため、結局誰もが素通りしてしまったり、子供の遊び場になっていたりと、豪華な応接セットがもったいない状況になっているマンションはかなりあります。
千葉市中央区にある大規模マンション「ブラウシア」のラウンジ「ブラウシアサロン」も、まさにそんな使われ方をされていたうちのひとつでした。白いソファセットが2組置かれたサロンは、いつの間にか子供のゲームスペースになり、「子供が駆け回っていて声がうるさい」「飲食をしている人がいる」「落ち着いて座れない」などの声が住人から上がっていました。
とはいえ、老若男女様々な人が住んでいるのがマンションです。母親の立場に立ってみれば、子供が安全に遊ぶ場所がなかなか見つからない昨今、マンションのセキュリティ内で遊べる場所は貴重ですし、静かに本を読みたいと思っている人にとっては子供の声が気になって落ち着いて過ごせないというのもよく分かります。
理事会でも毎年必ず議題に上がっていたというサロンの問題。多様なニーズに応えることのできる解決策が見つからないまま、目に余る行動があった場合には注意をする、といった対策をとるのが精一杯でした。様々な価値観を持つ人たちが利用する場所だけに、あまり細かくルールを設けてしまうと、かえって問題が大きくなると判断したのです。
そんな時、10期目の理事会で、サロンのソファが汚れてきたので新品に交換しようという話が出て、その内容を検討することになりました。理事から、「せっかくお金をかけるのなら、サロンの使い方そのものを変えるような家具を購入してはどうか」との提案がありました。議論の結果、最終的には次のように話がまとまりました。
・サロンにコンセプトを持たせ、それに合う家具を設置する
・子供も大人も楽しめる場所に
・本や新聞を読めるようにしたい
・本格的なコーヒーが飲めるゆとりのスペースにしたい
また、時間帯によってサロンのコンセプトを変えてはどうかという意見が出ました。例えば、朝は子供たちを送り出したお母さんたちが集うスペースに、昼から午後は下校してきた子供たちの遊び場に、夜は大人のための落ち着いた場所に、といった按配です。そこで早速、その担当理事に色々と調べてもらい、元々の予算60万円の範囲内で何ができるかを検討してもらいました。
(次号に続く・取材年月16年1月)
【マンション概要】
建物名/ブラウシア▽所在地/千葉県千葉市▽階数/20階建て3棟▽総戸数/438戸▽竣工年/05年▽管理形態/委託管理▽管理会社/(株)レーベンコミュニティ▽総会開催/毎年10月▽役員数/20名(監事1名を含む)▽役員任期/2年(半数改選、立候補制度、留任制度あり)

























