マンション管理応援歌No.50 廣田信子の紙上ブログ おすそ分けは難しい?
住宅新報 2016年7月12日 号 6面
先日、女性の理事長さんが、菜園で収穫した野菜が食べ切れなくて困って…ご近所におすそ分けしたいと思っても、相手に「お返ししなくちゃ」と気を使わせると思うと、なかなかあげられない…と。
私なら喜んでいただくけど、すぐに何かお返ししなくちゃとは思わないな~。だって、逆の立場で考えると、つくり過ぎたり、もらい過ぎているものを食べるのを手伝ってもらうという感覚なので、むしろ、もらってくれたことに感謝です。季節の果物とか重なっていただくと、美味しいうちに誰かに食べてもらおうと必死なので、本当に貰ってもらうとうれしいです。届けるときは、そこを強調するといいんじゃないかな…と思います。
モノを介して、ちょっとした気持ちのやりとりがあるのがおすそ分けだから、モノを貰ったら、すぐモノで返さないと…と思わない方が相手の気持ちに添うと私は思っています。お返しじゃなくて、ありがとうの気持ちと、自分にも何か届けたいものがあったときに届けるということでいいんだと思います。
理事さんなら、「どうぞ、よかったら自由に持って帰ってください、つくり過ぎちゃって、助けてください~」と、理事会に持っていくのもいいですよね。個別にもらうよりずっと気を使わないし、野菜のネタで会話も弾みそうです。
そうしたら…でもね、自分から「野菜ができ過ぎちゃったから持って行って」と言いながら、「〇〇は、お返しもしない」と怒っている人もいるから、やはり、すぐお返ししなくちゃと思ってしまう…との声が。う~ん、まだあるんだ。私、ちょっとずうずうしいのかなと一瞬思ったけど、そんなことは気にしないで、いただいて感謝、貰ってもらって感謝でいこうと思います。「貰ってもらってありがとう」と思えないのに無理して届けるのは相手にも失礼なんじゃないかな。
感謝の気持ちで
自分から出たものは、モノだけでなく、行為も、言葉も、巡り巡って別の形で必ず自分に返ってくるといいます。だから、「お返しがなくてけしからん」なんて言っていると、自分の運気を悪くしてしまいます。あげる時も貰う時も感謝の気持ちがあれば、そんなに気を使わなくても、おすそ分けはうまくいくんじゃないのかな~怖がらずにやってみましょう。
(マンション総合コンサルティング代表取締役)
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