マンション管理応援歌No.40 廣田信子の紙上ブログ 合意形成はワークショップから
住宅新報 2016年4月26日 号 6面
最近の講演で、よくワークショップの話をしますので、興味を持たれる方が増えています。合意形成は管理組合にとって大事業ですから。
ワークショップは、多くの人が参加し、自由な意見を出し合うことで、自分たちのことをみんなで考える手法です。防災対策や高経年マンションの将来の方向性を考えるときにはとても有効です。
総会は、一応話し合いの場となっていますが、決めることが優先され、自由な意見交換はしにくいものです。コミュニティ活動が盛んなマンションでは、親しく会話はしても、一つのテーマでじっくり話をする機会はないと思います。ですから、マンションの未来の方向性を考えるのにワークショップは欠かせません。
話し合いは、人数が少ないと発言しにくいし、多いと発言しない人が出るので、1グループ数名とし、サポートするファシリテーターがつきます。で、最後は全体で内容を共有し、記録を残します。ワークショップは、全員が自由に発言できたと感じ、いやな思いをすることがないよう、次のようなルールを最初に確認して始めます。
(1)参加者全員ができるだけ平等に発言する。一人が延々と話すことがないよう、一人が一回に話す時間を決めます。短い時間で自分の考えを話す訓練になり、みんなの時間を自分だけで使ってはいけないという自覚につながります。
(2)話をよく聴く。人はつい自分の話すことばかりに意識がいって人の話を聞いていません。人が発言しているときは話に集中して聞くようにします。相槌を打つ、ちょっと質問を入れるなど、相手が話しやすい雰囲気づくりも重要です。
(3)誘発されて話を広げるのはOKです。テーマが決まっていても、ある発言から、どんどん話が発展することは歓迎します。
意見の違いを知る
(4)絶対に人の話を批判したり否定したりしない。意見を言うのはかまいませんが、人の意見を批判も否定もしないというのが大切なルールです。もしそのような発言が出たら、ファシリテーターがすぐ軌道修正します。どちらが正しいか白黒をつける必要はなく、多様な意見を聞き合い、違いがあることを知るということも大事な目的です。それが合意形成のベースになります。
ワークショップやってみませんか!
(マンション総合コンサルティング代表取締役)
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