地域密着探訪 ERA山木屋(横浜市神奈川区) 生活相談からの「コンサル」 地域で生きる「役割」果たす
住宅新報 2016年3月15日 号 7面
連載: 地域密着探訪
創業43年の山木屋は、「コンサルティング」に重きを置いた事業展開が特徴の会社だ。
コンサルと言っても、ダイレクトな「資産活用提案」などではなく、根本としていることは「生活相談」。伊藤寿一社長は、「まずは人の話に興味を持ち、その人の困り事に耳を傾ける。その人を知ることは、当社を知っていただくことにもつながる。そして、頼ってもらえる存在になればと思う」と語る。
山木屋の先代社長は、ERAの前身である「住通」を立ち上げたメンバーの一人。当時、「信用・信頼」とは縁遠い評判が広がっていた不動産業界において、「信頼できる人材育成により、安心感を提供できる業界」を構築したいとの思いからだった。
先代の下で修業した20代~30代中盤の10年間、「不動産や建築といった『モノ』を提供することが我々の仕事ではない。生活基盤がどのように安定するかといった点についてアドバイスする『役割』が我々の仕事」との考えをしっかりと学んだ。それは、「山は高いから皆に大切にされているわけではない。緑を育み、空気を浄化し、水の恵をもたらすなど〝生命の源〟の役割を果たすから、大切にされている」といった「山木屋」の社名の由来にも通じることだ。
売買仲介、賃貸管理、注文建築、リフォーム事業が事業の柱。従業員数は15人。会社理念の根底にあるのは「コンサルティング」であるのは前述の通りだ。
中立性を維持
複雑な事情が絡み合い、時には人間関係の悪化が要因となっているような不動産問題などが、紹介や口コミ、リピートで舞い込んでくる。他ではなかなか対応できない案件だが、とにかく状況把握に努め、クライアントの「代理人」ではなく中立性を維持しながら話を聞き、関係者の納得感につなげることを心掛けている。
社長業を継いで15年。50歳を超えた今も、現場を飛び回っている。休みは年に数日もない。「皆様に必要とされ、期待にどう応えて『ありがとう。頼んでよかった』と言ってもらえるか。そのための時間と労力を惜しむつもりはない。喜んでいただくことが、存在価値につながる」。
基本は地域密着型の営業スタイルだが、クライアントがいれば全国どこにでも駆け付けている状況だ。


























