10年に、高齢者の孤独死がありました。発見されたのは1カ月後。周囲住民からの異臭騒ぎが原因で判明したのです。そこで理事長は「このまま高齢化が進むと孤独死が増えてしまう」と現在の状況を危惧し、理事会を招集しました。「孤独死を出さないために何をすべきか?」「顔は分かるが名前を知らない人がいる」「持病を抱えた人や一人暮らしの高齢者の状況を把握しておきたい」「緊急時の連絡先も分かっておくべき」などの意見をまとめ、対応策を練りました。そして、住民同士でお互いに声をかけて支え合える関係を構築することが必要であるという結論に至り、現在の居住者の状況を知ることから始めたのです。
まず、墨田区社会福祉協議会に協力を仰ぎ、同協議会が作成した「入居者現況調査票」を全戸に配布。
調査票には、氏名、年齢、同居者の有無、緊急連絡先のほか、現在不安なことや支え合い活動への協力の可否などの欄も設けました。そして回収箱を管理室前に設置したところ、回答数は55通。住民からは「定期的に訪問してほしい」「マンションの場所柄、治安が悪いので不安」などの意見や、若い方からは「時間があるときは支え合い活動を手伝います」などの記載も多くありました。理事長は、「回答者数は決して多くはありませんでしたが、住民の要望なども聞くことができ、今後の活動に期待が持てる結果でした」と当時を振り返ります。























