士業が語る「宅建士」への期待
住宅新報 2015年5月12日 号 10面
高い倫理観、厳しい研修が必要 黒澤合同事務所グループ会長 黒澤功記氏(司法書士)
宅地建物取引士の資格を持ち、宅建業に従事している人は約29万人(14年度末)。士業の中でも最も多く、最も身近な士業が誕生した。宅建士の知識は、不動産取引のほかに、税務や近隣問題の調整まで多岐にわたる。気軽に総合的な相談ができる士業としてご活躍いただきたい。士業化により、不動産業界はより信頼され発展すると期待している。一方で、今まで以上に厳しい目でも見られるようになる。これまで以上に高い倫理観と厳しい研修制度が必要だ。
司法書士は、不動産売買取引に立ち合い、中立な立場で、登記と代金支払いの同時履行という重要な役割を果たしている。事実上、司法書士がいなければ取引は完結しない。不動産のスペシャリストである宅建士とは密接な関係にある。今後は、不動産関連士業で連携を進め、不動産業界のより大きな発展を目指してもらいたい。最近では、司法書士は売買契約着手の前から当事者と接点を持つ機会が増えた。高齢者の契約が増え、本人の意思確認や契約書の内容チェックで我々のサポートが求められているためだ。また、インバウンド投資が活発化する中で、外国人が日本の不動産を売買する例も増えている。こうした取引を取り巻く環境の変化に適切に対応できるよう協力して進もう。

























