壁、床の解体不要 木造耐震改修の新工法 LIXILが開発
住宅新報 2015年4月14日 号 7面

アラテクト工法で模擬施工。特別な技術は不要で、力が強くはない女性も施工可能だという
LIXIL(東京都千代田区)はこのほど、高強度の繊維を素材とする木造住宅向けの耐震改修工法「アラテクト」を開発した。壁や床、天井を壊さずに施工でき、コストを一般的な耐震改修の約2分の1に抑えた点が特徴。耐震改修技術をもつ工務店などを通じ、工法を普及させる方針だ。
アラテクトは「壁の補強」によって耐震性を向上させる工法。既存の改修工法でいうと、筋交いや構造用合板の施工に置き換えることが可能だ。鉄の7~8倍の引張強度をもち、防弾チョッキや橋脚の補強に採用されているナイロン系樹脂「アラミド繊維」を素材とする。これにエポキシ樹脂を含浸させ、厚さ1ミリ以下の板状に加工したシートを、室内壁の石膏ボードに直接取り付けビスで固定。その上から新たに石膏ボードとクロスなどを張って仕上げる。施工後の壁は構造用合板と同等の耐力(壁基準耐力5.3キロ・ニュートン/メートル)をもつ。なお、現行の耐震基準に適合させたり耐震等級を上げたりするには、建物の状況に応じて、壁だけでなく基礎や接合部の補強、屋根の軽量化といった改修が必要になる。
既存の壁などを生かすことで、産業廃棄物の処理など解体に係る費用をカット。同時に「工務店やビルダーなどの従事者であれば、誰でも施工できる」(同社)という簡易さで工期短縮を実現した。同社の試算によると壁10枚分を改修する場合、仕上げ材を含めて100万円以内に収めることが可能だという。























