全国10カ所にモデルづくり推進 高齢者住宅のコミュニティネット・高橋秀與社長 過疎地での事業や空き家活用も 「高島平」では団地再生型
住宅新報 2015年2月3日 号 4面
高齢者住宅の仕事をして30年。国内で41カ所、中国で1カ所の計42カ所で施設をつくり、100%成功させてきた。それはニーズを探り、解決策を模索してきたからだ。前もって入居候補者を募り、交流を深めた上で進めるため、稼働時の入居率を高くでき、収益バランスを確保できたためだ。高齢者のニーズは様々だが、多くの人は元気な状態からターミナルまで対応してもらいたいと考えている。だが残念ながら、高齢者のためではなく、供給側の論理になっている、ワンパターンの施設が多い。
今、我々が取り組んでいるテーマは、(1)介護・看護・医療の連携による地域包括ケア、(2)空き家活用による団地の再生、(3)地域コミュニティの創生、(4)高齢者の健康と生きがいと仕事づくり、(5)過疎化対策と農村と都市の移住交流促進、(6)環境保全と食の自給自足を拡大――だ。それを推進するため、タイプの異なる高齢者住宅を全国10カ所につくって、事業手法などを公開していく予定だ。これまで8カ所が完成、稼働中だ。
それは09年以降に稼働した「ゆいまーるシリーズ」の施設。サ高住の「伊川谷」(神戸市、75戸)「那須」(栃木県那須町、70戸)「多摩平の森」(東京都日野市、63戸)「拝島」(同福生市、44戸)「中沢」(同多摩市、56戸)「高島平」(同板橋区、30戸)と、住宅型有料老人ホーム「聖ヶ丘」(同多摩市、70戸)、介護付き有老ホーム「厚沢部」(北海道檜山郡厚沢部町、20戸)だ。
那須、厚沢部は過疎地型、多摩平の森は築50年の団地再生、高島平は団地の空き家を活用した団地再生点在型モデル。9カ所目は、年金で暮らすことができる月10万~12万円の住宅を、10カ所目は地域包括ケアを想定したものだ。
今後の事業は、「特養待機者ゼロ」を目指して、事業主体から他企業のサポートを含め、1000カ所の地域コミュニティづくりを展開する。
一般住宅併設のサ高住 町田市で桜美林大と
桜美林学園系のナルド(東京都町田市)とコミュニティネットは東京都町田市小山ヶ丘1丁目で、一般住宅を併設したサービス付き高齢者向け住宅「町田ヒルズハウスゆいまーる」事業を推進中だ。
桜美林大の協力を得て全国初の「大学連携型コミュニティ」として発信していく。学生寮や家族住宅などと共に多世代交流型の住まいづくりを目指す。16年度の竣工予定。
土地面積が約7300m2で、建物延べ床面積は4100m2。住宅はサ高住が60戸(31~50m2)と一般住宅40戸(25~60m2)の計100戸。多目的室、ギャラリー、レストランなどを設置する。





















