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プレミアム会員限定点検 不動産投資 宮城大学事業構想学部教授田辺信之 「私募ファンド」シリーズ(26) 高齢者施設はコア型の成長分野 大和リアル・エステート・アセット・マネジメント代表取締役社長山内章氏に聞く

住宅新報 2014年12月23日 号 5面

連載: 点検 不動産投資

マンション・開発・経営
山内章氏

山内章氏

 「私募ファンド」シリーズ26回目は、大和証券グループの大和リアル・エステート・アセット・マネジメントの代表取締役社長である山内章氏へのインタビュー前半。今年、初のヘルスケアリートを上場して、プロパティタイプのすそ野を更に広げた同社の投資戦略や市場展望などを聞いた。

 ――はじめに御社の事業概要と、大和証券グループにおける位置付けをお聞かせください。

 山内氏 大和証券グループの大和リアル・エステート・アセット・マネジメントは、半数が大和証券からの出向者となる総勢60人を擁する、約5000億円規模の不動産アセットを運用するアセットマネジメント会社だ。当社のアセットマネジメントは、ディベロッパーを中心にしてグループ会社でバリューチェーンを構築する不動産運用会社とは異なり、系列やグループにこだわらず、案件毎にベストなパートナーと連携しながら、広く市場から物件を調達し、プロパティマネジメントをお願いし、売却についても自由度高く最適な売却手法を選ぶ、という独立系としての長所が出るような不動産運用を志向しているのが特徴だ。大和証券投資信託委託など有価証券で10数兆円の預かり残高がある有価証券投資信託と同じように、実物資産においても純粋なアセットマネジメントビジネスを、大和証券グループの成長事業の柱の1つに育てていく計画だ。

 ――今年はヘルスケアリートの上場がありました。

 山内氏 これまで上場オフィスリートをはじめ住宅特化の私募リートの運用などプロパティタイプと商品の幅を拡大してきた。今年は、国内で初めてとなるヘルスケア施設に特化した「日本ヘルスケア投資法人」も上場させた。今後さらに様々なプロパティタイプのプロフェッショナルと協力することで、実物資産を金融商品に加工できる当社の強みを生かし、事業のすそ野を広げていく。

 また、基本的には収益を生む実物資産の長期安定配当を投資家に享受してもらう、という発想を基軸とし、当社はコア型、インカム享受のアセットに主軸を置いたポートフォリオを組んでいる。オフィス、住宅と同様に、このほど日本ヘルスケア投資法人をスタートしたのも、高齢者施設を今後成長が見込め、かつ収益が安定しているコア型アセットと位置付けているためだ。

 ――物件取得については、不動産系AM会社と比べてどのような点が強みに持っていますか。

 山内氏 物件取得のネットワークという点では、独立系という立ち位置にあることで多くの不動産関連の会社と付き合っていただいている。基本的には常にマーケットプライスでの取得、ということではあるが、様々な工夫で市場平均を上回る成果は出せているのではないかと思う。(続く) 

 (やまのうち・あきら)=86丸紅入社。国内外の不動産開発、開発した不動産の運用に従事。03年より住宅特化REITである日本レジデンシャル投資法人(現アドバンス・レジデンス投資法人)の運用会社の代表取締役に就任し、04年に同投資法人を上場。10年から現職に就任し、オフィスREIT(大和証券オフィス投資法人)、ヘルスケアREIT(日本ヘルスケア投資法人)、私募のレジデンシャルREIT(大和証券レジデンシャル・プライベート投資法人)および不動産ファンドの運用に従事。14年12月末時点で、104物件・約5000億円の不動産を運用。

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