企業の思いと彼女の気持ち 不動産売買業と女性の活躍 (1) 〝女性目線〟どう生かす 笑顔生むのは「実用性」
住宅新報 2014年9月30日 号 7面
連載: 企業の思いと彼女の気持ち
6月に改訂された日本再興戦略では、前年に引き続き「女性の活躍推進」が柱の一つに位置付けられた。待機児童の解消や指導的地位に占める女性の割合上昇などを掲げている。ただし、「女性」は一くくりにできない。育児をしながら働く人もいれば、そうでない人もいる。前者の中でも労働が占めるウエートには違いがあるし、後者もキャリア計画は様々だ。そうした女性社員特有の複雑な事情を前に、頭を悩ませる経営者は少なくない。商品やサービスでの差別化はもとより、それらを扱う人材の重要性が高まっている現代、女性が強みを生かせる余地は確かに大きい。不動産売買の世界で女性たちに活躍してもらうには、どのような点に配慮したらいいのだろうか。 (鹿島香子)
不動産適正取引推進機構がまとめた「宅建業者と取引主任者の統計概要」(14年3月末時点)によると、13年度における取引主任者の就業者(取引主任者証の交付を受けて宅建業に従事している者)数は全国で28万9720人だった。このうち女性は6万3591人で、全体の21.9%。対前年比は横ばいだが、この20年間で4.5ポイント上昇した(グラフ)。主任者証を持っていない就業者も含めると、実際の比率は更に高い可能性もある。
国土交通省不動産業課はこの統計も踏まえて、業界で女性が活躍する「基盤はできている」との見解。そのため、関連施策を講じる予定は当面ないという。「サービスに『女性目線』を生かすなどして、うまくビジネスにつなげてもらいたい」(同課)。企業努力に期待感を示す。
























