住友不 横浜の03年販売物件で施工不良 一部基礎杭 支持層に未到達
住宅新報 2014年6月17日 号 4面
住友不動産が03年に販売した横浜市西区の総戸数約260戸の分譲マンションでこのほど、全5棟のうち1棟(約60戸)の基礎杭の一部が地盤の支持層まで達していないという施工不良が判明した。管理組合の要請で同社が行った第三者機関による調査で分かった。同社では5月に管理組合に報告すると共に、入居者に対して「安全性が担保できない」として、仮住まいのお願いを申し出た。他の4棟については現在調査中だ。
この事態の直接的な原因は施工会社の施工不良にあるが、同社では売主として「お客様に損害が生じることのないよう、全責任をもって対応する」としている。
具体的には、(1)入居者の安全を期すため、仮住まいの提供を既に開始、(2)管理組合の承諾を得た上で補修を含む是正工事を行う(第三者の専門家の意見を聞きながら、建て替えが必要な場合は建て替えを提案する)、(3)補修工事または建て替え工事期間中の一時移転先も同社で用意、(4)希望者には買い取り補償も行う――方針。なお、他の住棟も調査結果に応じて「責任をもって対応していく」。
この事態が判明した経緯は、マンション分譲後、同社が管理会社から「当該住棟と他の住棟とのつなぎ部にある手すりがずれている」との指摘を受け、施工会社に調査と対応を行わせた。その後も数回にわたり、異なる階のつなぎ部で補修を実施した。ところが、昨年管理組合から再度不具合の指摘を受けたため、施工会社とは関係のない第三者調査機関に原因の徹底調査を依頼したところ、5月に施工不良が判明したという。
補修による是正工事になるのか建て替えか。完成引き渡しから10年経ってから判明した事態の解決は、今後の同社と管理組合、区分所有者との協議に委ねられるが、どちらにして相当の時間を要するのは必至となった。
「責任をもって対応」 施工の熊谷組
施工した熊谷組はこのほど、ホームページなどで「施工会社としての責任を痛感し、所有者、居住者ならびに関係者の皆様に多大なご迷惑、ご心配をおかけしてている」と謝罪した。今後の対応については「詳細な調査結果を踏まえ、管理組合、売主と協議させていただき、施工会社として誠心誠意、責任をもって対応していく」と表明した。





















