あのてこのての空室対策 〝つながる〟3層メゾネット「青豆ハウス」 家賃3割高でも満室 ブルースタジオ メゾン青樹
住宅新報 2014年3月11日 号 8面
連載: あのてこのての空室対策
ブルースタジオ(東京都中野区)とメゾン青樹(東京都豊島区・青木純代表取締役)はこのほど、東京都練馬区に建築した賃貸住宅「青豆ハウス」(全8戸)の竣工内覧会を行った。
同物件は、メゾン青樹が所有していた物件を建て替えたもの。事業主がメゾン青樹で、建築設計監理がブルースタジオとなる。
有楽町線平和台駅徒歩8分の立地。建物前には区民農園が広がっている。木造3階建てで間取りは2LDK、専有面積は57.6m2と63.36m2の2タイプ。家賃は15万9000~17万4000円、共益費7000円。周辺相場より3割ほど高めの設定だが、竣工前に満室となっている。
2階の玄関から移動
すべての住戸の玄関が2階に設置され、玄関を入るとリビングダイニングがあり、そこから室内の階段を使って1階と3階に行く3層メゾネット構造。1階は寝室と水回り、3階には居室と吹き抜けスペースが設置されている。
2階の共用部分、各戸の玄関前にはテラスが大きく配置され、ガラス面が多いリビングダイニングとつながっているようなイメージを演出。日常的に、天気のよい日など自然に住民が集まるようにプランニングされている。
特別な日に集まるスペースとして、1階共用部分にはアウトドアキッチンを設置。今後、入居者が全員参加し、ピザ窯をつくるといったイベントも企画されている。
メゾン青樹代表取締役で、青豆ハウスに居住する青木純氏に一番のこだわりを聞くと、人のつながりを意識し、2階の共用部分にウッドデッキのテラスを設置した点を挙げる。
「元々の建物ではリノベーションをしても共用部分を使いこなすことが難しかった。閉ざしてしまいがちな住宅で、部屋の中と外との関係性において一貫性を持たせることを強調したかった」と語る。
また、木造としたことについて、ブルースタジオ専務取締役の大島芳彦氏は、「この物件のテーマの1つは『育てる』。年を経るごとに美しく変化していくことを想定し、経年を感じられる木造にこだわった」と説明する。
入居者には、婚約しているカップルなどが多く、事前に集まって一緒に壁面を塗装するなど、様々なイベントも行われ、みんなで育てる共同住宅が実現している。
青木氏は、「少し家賃が高くても、きちんとマーケティングを行い、いいものをつくれば、建築中に募集をしても満室になるということを実証できた」としている。

























