長谷工コーポ 社長に辻範明副社長 再建にメド、新体制で
住宅新報 2014年2月18日 号 1面

「新体制で新しい長谷工グループを目指す」と語る大栗氏(左)と辻氏
長谷工コーポレーションは2月13日に開いた取締役会で、大栗育夫社長が代表取締役会長となり、後任社長に辻範明副社長が昇格する人事を決めた。4月1日付。
大栗社長によると、今期の業績が順調に推移し、再建計画の懸案だった優先株の償還と復配にメドが付いたのを機に、新体制で新たな中期経営計画に取り組むのが狙い。辻氏は入社が大栗氏より1年後輩で営業畑一筋。専務時代から技術畑の大栗氏と両部門の責任者としてコンビを組み、大栗社長時代の4年間は副社長として社長を支え、業績伸張、再建計画を推進してきた。大栗氏は取締役会議長となるほか、新しい生産システムを担当する。
新社長の辻範明氏(つじ・のりあき)は75年長谷川工務店(現長谷工コーポレーション)入社。99年取締役。常務取締役を経て、05年代表取締役専務執行役員。10年4月から代表取締役副社長として社長補佐とストック事業の長谷工アネシス社長を兼任。関西大法卒。岡山県出身、61歳。
20年までの新中計推進
長谷工コーポレーションの大栗社長と辻副社長は都内で会見し、今回の社長人事や今後の経営方針などについて述べた。
大栗氏は「今期の純利益(230億円予想)で優先株の償還と復配が実現できるところまできた。来期以降の受注も順調で、将来に備えた4年の中期経営計画の課題は2年で片が付いた」と再建の節目を乗り越えたことを強調。「4月からは、20年を目指した6年の新たな中計を策定する。それまでに、20年以降を視野に入れながら、フローとストックで稼ぐ体制を確立しなければならない。新たな気持ちでスタートするには新たな体制がいい。それには辻副社長が一番相応しいと、今期業績が固まってきた昨年10月1日頃に気持ちを伝えた。もたもたすると、彼も年をとってしまうので」と、指名の経緯と理由を話した。
それを受けて辻氏は、「今日の業績を残すことができたのは、グループの総合力と社員一人ひとりのおかげだ。長谷工の将来のため、新しい経営計画が軌道に乗るよう頑張りたい」と抱負を述べた。
入社以来、営業畑一筋。「修羅場、土壇場、正念場という〝3つの場〟を経験してきたが、常にポジティブに考える社員が多かったので、乗り越えることができた。振り返ると、90年バブルの負の遺産を20年がかりで返済してきたことになる。当時は40歳前後だったが、これを消して後輩に引き継ぐことができた。新しい長谷工をどうつくっていくかが与えられた使命、全力を注ぎたい」と話した。
また、今後の鍵を握るストック事業について、「必要なものは心のこもったおもてなし。どれだけ心に訴えるサービスが提供できるか、ホスピタリティを大事に取り組みたい」と意欲を見せた。





















