世田谷で都区内最大級の建て替え 「桜上水」404戸(17棟)→878戸(9棟) 野村不・三井不レジ旧団地の良さも生かす
住宅新報 2013年9月17日 号 4面

桜上水ガーデンズの完成模型
野村不動産と三井不動産レジデンシャルは東京都世田谷区桜上水4丁目で取り組んできた都区内最大級のマンション建て替えプロジェクトを「桜上水ガーデンズ」(9棟、計878戸、非分譲362戸含む)として今秋から販売態勢に入る。9月14日にモデルルームを公開し、第1期販売は11月下旬を予定している。
元々は旧日本住宅公団(現都市再生機構)が分譲し、65年に完成した桜上水団地(17棟、計404戸)で、京王線桜上水駅から徒歩3分の緑の多い住宅地だった。住宅専有面積は60m2程度と広く、階段室のある通風に優れた間取りだったが、建物設備の老朽化や入居者の高齢化も進んだ危機感から89年に将来を考える会が発足して検討が始まった。野村不と三井不レジが事業参画したのは02年。マンション建て替え円滑化法の活用が決まり、09年に建て替え決議、10年に組合を設立して反対者との交渉を続けて事業化を実現した。
事業者側では、開発面積約4.7ヘクタールという建て替え事業を、桜上水団地が持っていた住環境や住戸設計の特徴、強固な住民コミュニティなどを現代に再生する「Re-birth」プロジェクトと位置付けた。3~5戸に1基のエレベーター配置と南北両面のバルコニーの採用でプライバシーなどに配慮した設計としたほか、敷地内のサクラなどの既存樹木を多数残した。また、免震構造や太陽光発電を採用。駐車場も地下・屋内空間とするなど新旧を融合した安全・安心の建物を目指した。
旧桜上水団地は使用建ぺい率20%・容積率60%だったが、都市計画決定で法定建ぺい率60%・容積率200%となったが、新建物では建ぺい率約41%、容積率約162%に抑えた設計とした。余剰容積を活用しているため、権利者は負担なしで同面積の住戸が取得できる形となった。
新建物は鉄筋コンクリート造り6~14階建てで、専有面積は58~111m2。価格は未定だが、3.3m2単価は330万円前後の見込み。これまで資料請求は5000組。入居は15年8月下旬の予定。共用施設などを拡充すると共に、新旧住民のコミュニティを促進するためのソフトにも力を入れていくという。





















