既存の企業社宅や賃貸マンションを1棟丸ごと買い取り、大規模修繕や付加価値工事を行って再販する1棟リノベーション事業に参入する事業者が増えている。大京グループの大京リアルドやコスモスイニシア、穴吹興産、フージャースコーポレーションといった新築マンション分譲を手掛けるディベロッパーの参入が多く見られる一方、グローバルベイスやプロポライフなどマンション戸単位のリノベーション再販を主力とする企業が取り組み始めるケースもある。なぜ取り組むのか、1棟リノベ事業の魅力、難しさは何か。競争が激化する市場を追った。
千葉市美浜区。JR稲毛海岸駅徒歩5分の場所に築27年の企業社宅をリノベーションした分譲マンションがある。大京リアルドが手掛ける1棟リノベ初弾「グランディーノ稲毛海岸(総戸数23戸・写真)」だ。既存物件取得後、第三者機関による調査・診断を経て大規模修繕が行われた。専有部工事はもちろん、エントランスゲート新設に伴うセキュリティ強化など、共用部に付加価値を導入している。6月下旬に販売を開始し、8月22日現在、12戸が契約に至った。
「30歳代の所得が上がらない中で、割安で優良な中古住宅に対する需要がかなりあると見ている。中古ストック増加という社会的な要因も事業開始の背景にある」






















