リノベーション賃貸 実況中継 上 築古物件に特徴付けを 〝消耗戦〟から脱却へ ダイニチ(千葉県浦安市)
住宅新報 2013年8月27日 号 6面
08年の土地・住宅統計調査(総務省)によると、全国の空き家総数757万戸のうち、賃貸用住宅は半数以上の413万戸。人口減少時代にあって、その数は今後ますます増えていくと予想される。その中で従来から注目されているのが、リノベーション。原状回復とは一線を画す大規模な改装を指し、空室問題がより深刻な地方では既に〝定着済み〟との見方もある。仲介・管理業者とオーナー、入居者それぞれの視点を交え、首都圏と地方都市におけるリノベーション賃貸の現状を探る。 (鹿島 香子)
薄いピンクを基調に花柄をプリントした壁紙が、部屋全体の雰囲気を決めている。それに合わせ、キッチンの色も白。カーテンレールや衣服を掛けるフックといった小さな部材にも、デザインへのこだわりが貫かれている。
賃貸管理業を主力とするダイニチ(千葉県浦安市)が昨年立ち上げたリノベーションのブランド、『CLASS(クラス)』の1部屋だ。コンセプトは『Girly(ガーリー)』。説明書きには、〝夢見る乙女の秘密の花園〟とある。「あえて個性の強いデザインに落とし込んだ」と、同社プロパティーマネジメント部の紅谷和正課長が言う。「万人受けは狙っていない。10人のうち1人に、『この物件に住みたい』と思ってもらえたら」
























