貯水槽水道ランクのSマーク施設 「水環境は家族に安心感」 全国給水検査協制度認知度引き上げ鍵に
住宅新報 2013年8月27日 号 4面
全国給水衛生検査協会(川崎市川崎区、奥村明雄会長)が実施している貯水槽水道のランキング表示制度が注目されている。数多くのマンション、ビルなどで導入されているのが貯水槽水道だが、その管理体制や管理計画の作成から設備の状況など幅広い評価項目を判定して、管理優良施設に「S」マークを与え、その建物施設内の水環境の良さを証明する制度だ。例えば、マンションであれば、貯水槽水道の管理がしっかりした物件として売買時に購入者から評価されるほか、有料老人ホームなどの高齢者施設では、入居者と家族に安心してもらえる効果が期待できると言われている。
この事業は11年度からスタートし、12年度はSマーク19件、Aマーク(管理適合施設)39件を発行した。13年度は今秋以降評価を実施するが、協会では前年度以上の評価実績、Sマーク発行を目指す。ただ、一般の認知度はまだ高いとは言えず、制度を浸透させていくのが当面の課題だ。協会ホームページで評価結果を公表しているが、12年度はSマーク認定施設で公表しているのは7施設にとどまっている。静岡県磐田市の市営団地5カ所と東京都内の特別養護老人ホーム、兵庫県三田市の温浴施設である。ほかのSマーク施設は公表には踏み切っていない。
公表施設の1つ、「特別養護老人ホーム音羽台レジデンス」(板橋区成増、95床)は12年12月11日付で登録した。認定書を玄関に掲示して、入居者とその家族らに見えるようにしているほか、施設のニュースレターでも紹介している。「水環境がいいことで入居者の家族に安心してもらえる効果はある。築5年目の施設であるためSマーク認定は取れると思っていたが、その価値がどれほどかが、まだ十分理解されていないと思う。ランキング表示制度の認知度をもっと高めていく必要があるのでは」(小幡信和企画開発室室長)と話している。























