紙上ブログ 不動産屋の独り言 195 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「賃貸管理業生活24年で初めての退居理由」 家主の離婚が、とはとても言えない
住宅新報 2013年4月2日 号 5面
数カ月前に部屋を契約したばかりのお客様から解約の連絡があった。未入居で家賃だけ発生している状況で、何事も無ければ年明けには転居してくるハズだったのだが、突然のことで私にもワケが分からなかった。驚いて理由をたずねると、解約の理由は、私がこの仕事に就いて初めて聞く内容だった。
母子家庭だから
「契約前に、同じ敷地で隣に住んでいらっしゃる家主さんがご夫婦で暮らしていると聞いていましたが、お1人で住んでいるようで、それだと私が部屋を借りる際の条件にしていた『家主さんが独身でないこと』というのと違ってきますので解約させていただきます」とのこと。お客様は母子家庭なので、同じ敷地に家主さんが住んでいる場合には「夫婦で住んでいること」にこだわっていらっしゃったようだ。実は、契約を交わした時は、家主さんは「ご夫婦」だったのだが、その後、間もなく離婚をなさって1人になってしまっていたのだ。私もそんなことになっているとは思ってもいなかった。























