「やえん式」津波避難施設 設置困難地域向けに フジワラ産業
住宅新報 2013年2月12日 号 9面
フジワラ産業(大阪市西区)はこのほど、津波からの避難対策を充実させて「より早く、より高い場所へ」避難できる街づくりを目指して簡易式の「やえん式津波避難施設」と、それを応用した「ミノムシ式津波避難施設」を発表した。津波の高さよりも避難できる時間に着目し、身近なところに短時間で避難できることに重点をおいた施設で、居住地の近くに津波避難ビルやタワーなどの避難施設を備えることが困難な地域に設置することを前提に開発した。
やえん(野猿)とは、川を越えるなどの目的で設置された人力の索道で、川の両岸にワイヤーロープを渡し、車体(ゴンドラ)をつり下げて利用者を運ぶもの。居住地域に設置した鉄塔(一次避難ステージ)と遠隔地の安全な避難先となる高台に設置した二次避難ステージ間にワイヤーロープを張り、この間をスロースライダーで身体を吊して避難する施設。標準的なコストの概算は、避難距離500メートルのものが、鉄塔(高さ25メートル、階段付き)、避難用・補強用ロープと金具、二次避難施設、スルースライダー(65セット)で4900万円。避難距離1000メートルの場合は1億1400万円という設定。なお、ミノムシ式は更に簡易にしたもので、設置費用はやえん式の2分の1以下という。





















