木造3階建て学校実現へ 耐火性に一定のメド 建築研究所が実物大実験
住宅新報 2012年12月4日 号 12面
建築研究所(坂本雄三理事長=東大名誉教授)はこのほど、建設・不動産専門紙記者向けに最近の研究報告事項を発表した。
11月25日に岐阜県で実施した「木造3階建て学校の実大火災実験」については、前回実験(2月実施)では短時間で3階まで火災延焼が生じてしまった課題克服のため、「内装材を不燃化処理」「バルコニー、庇、防火壁、防火戸の設置」といった処置を施した。その結果、前回は3階部分延焼までの時間が30分程度だったのに対し、今回は約3倍となる89分まで伸ばすことができた。「今後詳細な分析が必要だが、前回実験の課題については解決のメドをつけることができた」と同研究所では判断している。
この「木造3階建て火災実験」は、10年10月施行の「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が起因となっている。国土交通省は、この木材利用の促進策として学校に焦点を当て、現在は耐火建築物にすることが法律で定められている3階建て学校を、「木造」でも安全性が確保できる建築手法について研究を進めている最中だ。今回の実験はその研究の一端を担うもので、更なる検証を加え、同様の実験を13年度の遅くない時期に再度実施するとしている。





















