点検 不動産投資 宮城大学事業構想学部教授 田辺信之 第18回 グローバル不動産投資市場 求められる機関投資家の育成 ドイツ証券不動産投資銀行部ディレクターRREEF 日本・韓国リサーチヘッド 小夫孝一郎氏①
住宅新報 2012年9月4日 号 3面
連載: 点検 不動産投資

小夫孝一郎氏
小夫氏 全世界の収益不動産売買取引額(開発用地・分譲住宅は含まない)は07年のピークから、翌08年のリーマンショックをきっかけにした世界的な金融危機を受けて大きく落ち込んだ。しかし回復は早く翌09年には底打ち反転して現在は、拡大局面にある。
ただし、昨夏からのユーロ問題の終息が不透明なため、銀行が不動産融資を控えているヨーロッパは取引が頭打ちだ。対照的に、アメリカの回復は顕著だ。住宅は依然低迷しているが、商業不動産の取引は非常に活発。旺盛な国内需要に支えられ、12年第1四半期は前年同期比33%増と大きく回復を見せた。07年のピークには及ばないが、世界の半分近い取引割合を占めている。
アジアでは、不動産取引が経済成長のけん引役となってきたが、ここにきて不動産バブル懸念が出てきた。中国ではデベロッパーが銀行融資を受けにくくなり、ソフトランディングを目指して収束に向かう途上だが、依然不透明さが残る。





















