地域密着探訪 ERA東海住宅建設 (千葉県野田市) 日帰りバス旅行を毎年実施 オーナーは〝友人〟 ずっと親しく
住宅新報 2012年5月15日 号 5面
連載: 地域密着探訪
高い天井と広々とした店内。中央に設置された丸いテーブルが、ニュース番組のスタジオを彷彿とさせる。東武東上線・川間駅の目の前に構える店舗は、約1年前に改装したばかりだ。不動産会社らしくない内装設計には異論もあったというが、「少し変わっているくらいがちょうどいい」と遠藤博一社長。入りやすさと、居心地の良さにこだわったという。
元々は建売住宅の販売が主力事業だった。しかし、バブル崩壊に端を発する不況の波には逆らえず、事業体系の立て直しを図ることに。設立から約16年が経った96年、賃貸事業に軸足を移すことを決め、住通チェーン(現在のLIXILイーアールエージャパン)に加盟した。
当時の研修テキストを、今でも大切に保管している。「商圏を絞ってファーミングを徹底する考えに共感し、それを実践してきた」(遠藤社長)。現在、地盤とする野田市内での管理戸数は約2000戸。ここまでの実績を達成するのに近道はないというが、あえてコツを挙げるなら「オーナーと〝友人〟になること」だという。「押し付けはだめ。親しくなって初めて、こちらの提案を受け入れてもらえる」
もちろん、個々の関係を継続することにも力を注いできた。年に1度、地主を招待して東京への日帰りバス旅行を実施している。コースには浅草見物や観劇のほか、不動産会社の主催らしくLIXILショールームの見学も組み込む。常連の参加者もおり、毎年楽しみにしてくれているという。今年のコースはまだ決定していないが、間もなく開業するスカイツリー見学は目玉になりそうだ。
一方で、家主の間では世代交代が進んでいる。「今の若い人たちは、ゴルフもあまりやらないと聞くし…」(同)。対応は今後の課題の1つだ。かくいう自身も、いずれは同社で働く子息へ事業承継する意向。若い感覚を生かしつつ、1代で築いた地域のネットワークを更に広げてほしいと願っている。


























