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プレミアム会員限定ニュースが分かる! Q&A マンションに広がる防災企画 「全戸蓄電池付き」も登場

住宅新報 2012年5月1日 号 12面

連載: ニュースが分かる!Q&A

全戸に太陽光発電システムと蓄電池を導入したタカラレーベンのマンション。4月下旬に竣工した=横浜市旭区(10面に関連記事)

全戸に太陽光発電システムと蓄電池を導入したタカラレーベンのマンション。4月下旬に竣工した=横浜市旭区(10面に関連記事)

 顧問 最近、商品企画に工夫を施したマンションが多くなっているようだな。

 中堅記者 顧問が現役の頃と比べれば、「時代もすっかり変わったなぁ」と、しみじみ思うくらいの変化なのではないですかね。昔とは違いますでしょう。ハハハ。

 顧問 おい君! その時代のニーズ、問題点とは何かをしっかりと把握し、それに真摯に向き合って対応しているかどうかが重要なのだ。「昔がどう」という比較はナンセンスだぞっ! 人を昔呼ばわりするな! ハハハとは何だ!

 中堅 はい、失礼しました。現在、マンションディベロッパーが最も注力している商品企画は「防災」ですね。「安心、安全の住まいづくり」と置き換えて良いでしょう。言うまでもなく、東日本大震災がきっかけとなった流れです。

 顧問 安心? 安全? そんなことは当然のことだろう! 君は今さら何を言っているのだ。

 中堅 はい、失礼しました。先ほど顧問がおっしゃっていた「その時代のニーズ」ですよ。「安心、安全の住まいづくり」は、マンションディベロッパーとしては当然の使命です。以前であれば、とにかく住宅を供給して、多くの人に購入の機会を与えることが、「安心、安全」の生活につながるというとらえ方があったことでしょう。また、今では〝標準化〟になったといえる「エコの取り組み」については、巡り巡って私達の「安心、安全」の暮らしにつながるといえます。そして今の時代、エンドユーザーの安心、安全のニーズに応えるには、「防災」に注力することが必要なのです。

 顧問 ほう。

 中堅 「建物本体を頑丈にするために、建築基準法以上の耐震性を持たせること」「液状化が発生しても建物への被害を最小限にする取り組み」「中小規模のマンションにも、自家発電装置を標準化する」「防災備蓄品を充実させる、また、各フロアに備える」「貯めた雨水などを飲料水にできる機械を備える」

 顧問 フム、フム。

 中堅 そして大震災以降、特に注目されたのが「太陽光発電」ですね。これは、東京電力による計画停電が更に拍車をかけました。それまでマンションの太陽光発電といえば共用部がお決まりでしたが、それが専有部にまで広がってきました。また、以前は「売電や節電による経済的メリット」が大きくクローズアップされていましたが、今は「防災」の観点も語られるようになっています。供給自体はまだ少ないですが、これから増加基調になりますよ。

 顧問 フム、フム。

 中堅 そして、次なるステージとして「蓄電池」が登場しています。「電気は貯められない」という弱点をカバーし、停電の夜でも電気を使えるようにしようというものです。中堅ディベロッパーのタカラレーベンが、すべての住戸に太陽光発電と蓄電池を導入したマンションを、横浜で供給しました。また、ナイスや伊藤忠都市開発でも、共用部分に蓄電池を用意したマンションを開発しています。コストの問題から今後の広がりは未知数ですが、「安心・安全の住まい」に見事に合致する企画ですね。

 顧問 時代もすっかり変わったなぁ。

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