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プレミアム会員限定神社の役割と地域社会(1) 村の復興には『鎮守』が必要 被災者の言葉をどう考えるか

住宅新報 2012年4月17日 号 9面

連載: 神社の役割と地域社会

賃貸・地域・鑑定
  • 小林保男氏

    1 / 2小林保男氏

■居住地の守護神

早川 新潟県中越大地震のときに、行政が「何が復興したら村に帰るか」を仮設住宅に住んでいる人に聞いたところ、第一は家、第二は鎮守を挙げました。鎮守が再建されなければ帰る気がしないというわけです。村社会の中で鎮守というのは精神的共同体の柱です。

 和歌山県出身の民俗学者で生態学者の南方熊楠は、明治政府の神社合祀に反対し、その理由として、(1)神を敬う敬神の念を減殺する、(2)人心の融和を妨げ、(3)自治を害す、(4)地方を衰微せしむ、(5)庶民の慰安を奪い、(6)人情を薄くし、(7)風俗を乱す、(8)愛郷心を損じる、土地の治安と利益に大きな損失があることを挙げました。歴史景観、史跡、古典を跡形もなくしてしまう。神社とはそういう役割を果たしていると熊楠は言っているわけです。どれも適切な指摘だと思います。

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