中古流通市場 選ばれる担い手(3) ハウスドゥ(東京都千代田区) 安藤正弘 代表取締役社長 専門会社設立 人材確保に注力 女性の力生かせる仕事
住宅新報 2012年4月3日 号 4面
連載: 中古流通市場 選ばれる担い手

安藤正弘 代表取締役社長
──加盟店数が11年秋に200を超えました。勢いに乗っています。
「加盟店の分布は現在、東海から西日本が中心だが、今後は関東・東北地方での出店数拡大に力を入れていく。その足掛かりとして、2月に京都から東京・丸の内へ本社を移転した」
「直営店運営で培ってきた集客手法には自信がある。基本は情報の〝完全開示〟だ。手数料の多寡にかかわらず、紹介可能な物件情報は顧客にすべて提供する。そうすると『あの店には情報が多い』と評判になり、反響増に結び付く。加盟店には本部からスーパーバイザーを派遣し、こうしたノウハウをきっちり伝えている」
──売買仲介未経験業種の加盟が全体の7割を占めています。業界の慣習にしばられない発想を、受け入れやすいということでしょうか。
「というより、不動産業に進出する機会をうかがっていた、主に建築・リフォーム関連業者が動いた印象が強い。仲介も手掛けることで顧客との接点を増やし、本業の活性化につなげる狙いがあるわけだが、いざ宅建免許を取得しても実務を学べる教育機関の類はほとんどない。その点、当社FCでは実践で通用する営業ノウハウが吸収できるため、参入構想を実行に移す契機として捉えているのではないか」
──仲介専門業者の加盟も約3割に上ります。これらの加盟店における仲介時のリフォーム提案について、本部としてサポートする体制は。
「現時点では、打ち出していない。ただ、住まいに関する事業すべてに対応するロードサイド型店舗『住宅情報モール』を2年前から展開している。仲介とリフォーム、それに関連して住宅ローンや保険を扱うほか、新築請負も守備範囲。現在7つの直営店を運営しているが、100店舗を目標にフランチャイズ化も進めていく」
──既存の加盟店にも、モールへの転換を促す方針ですか。
「最終的に目指してもらいたいというのはあるが、当然ハードルが高い。各分野の人材をそろえる必要があるし、店舗面積も100m2以上と定めている。中堅~大規模事業者でなければ難しいだろう。まず直営店で結果を出すことで、加盟店にも働きかけていきたい」
──11年末に、人材紹介会社「ハウスドゥ・キャリア・コンサルティング」を設立しました。
「そもそも『業界を変える』ためにFCを立ち上げた。具体的に取り組むべき課題の筆頭が、人材だ」
「ほんの20年ほど前まで、転職を繰り返してきたような人が最後に行き着くのが不動産業だった。表現は悪いかもしれないが、最高額の出費を伴う住宅を、こういった人たちが扱うのはおかしい。人材育成は一企業のテーマではなく、業界全体が共有すべき課題。加盟店からの要望に応じて人材マッチングを行うが、将来的には他社からの案件受託も視野に入れている」
──特に、仲介業者の適性をどう考えるか。
「仲介業は紹介業。人当たりの良さはもちろん、問い合わせに迅速に応じたり、顧客宅に資料を届けに行ったりするような〝まめさ〟が重宝される。そう考えると、女性が能力を生かしやすい職種だ。昨年、主婦がライフスタイルに合わせて勤務時間帯を選択できる制度を取り入れた。女性の採用を更に積極化していく」 (鹿島香子)
【ハウスドゥ】97年3月に設立(グループ創業は89年)。06年から売買仲介に特化したFC事業を開始。現在、220店舗(準備中含む)が加盟している。異業種が約7割(うち建築関連企業が5割強)を占めるのが特徴。






















