実務家・識者座談会(4) 不動産投資市場は今 〝Jリート10兆円〟への課題 優位性出しにくい商品戦略など
住宅新報 2012年3月27日 号 3面
「不動産投資市場の今」を語る実務家・有識者5人による座談会4回目は、近年の投資資金の流れを踏まえつつ、Jリートの目指す市場規模10兆円に向けた課題が話し合われた。Jリートの特殊性や制度の改善を指摘する意見も出されるなど、更なる成長への糸口を探った模様を紹介する。
田邉氏 90~00年代にかけて、家計の資金は株式などから預貯金に移行し、銀行の資産が増えた。その分は実は銀行の国債投資に回っている。同様に、機関投資家の投資マネーの相当程度が国債で運用されており、それを減らして株式や不動産への投資を増やすことは、投資リスクや国債の安定消化を考えると、なかなか進みにくい面がある。
坂口氏 金融緩和の中で、今はあまりにもデット(借入)のスプレッド(利鞘)が低くて、銀行以外では商売にならない。しかし、早ければ今年後半ぐらいから銀行の不動産業に対する貸出スタンスが変わって、徐々にリスクを取りにくくなり、デットの供給環境が変わる可能性がある。そうなれば、エクイティよりもローンのほうが面白いビジネスになるかもしれない。





















