悪徳不動産屋の独り言 第142回 水道管が破裂した責任は誰? ミスを責めない家主
住宅新報 2012年3月13日 号 5面
「アパートの空室の給湯器の水道管が昨日の冷え込みで凍結して破裂してしまいました。私の油断から起きたことで、『案内の際にはブレーカーを落とさないでください』と業者さんに伝えていなかったのが原因です。業者さんは当たり前にブレーカーを落としていて業者さんには責任はありません。明らかに当社のミスなので修理代はこちらで弁償いたします」と。
裏切れない
すると家主さんは「いいんですよ。それはうちで負担しますから、遠慮なく言ってください」とのこと。そう言うのは分かっていた。かなり昔の話だが、私がその物件の管理を任されて間もない頃、ある入居者の部屋の給湯器が壊れたことがある。家主さんに恐る恐るお伺いを立てると、今は亡きご主人が「分かりました。修理でも交換でも必要があれば遠慮なく言ってください。きちんと払いますので」と言われた。少し前に、別の家主の物件で、明らかに寿命が来ていた給湯器を交換する際、「入居者に半分出すようアンタから言ってくれ」と私に言い、入居者には「不動産屋に任せているから」と言っていたケースがあるからだが、以来、この家主さんは絶対に裏切れない、と誓ったものだ。























