悪徳不動産屋の独り言 第138回 同業者にも愛想と挨拶は必要 「利益をドブに捨てている」
住宅新報 2012年2月14日 号 5面
先日、ある中堅の業者の物件を案内するために鍵を借りに行った。その業者とは顔なじみであって、全員よく知っている。今までトラブルを起こしたことはないし、特に私が嫌われている、ということもないハズなのだが、どうも愛想が悪い。顔を合わせれば笑顔を見せるが、あいさつが無いのだ。
しらんふり
私が「おはようございます。お世話になります」と声を掛けながら入って行っても、返事を返してくれるのは私の応対に当たる1人だけ。事務所には何人も営業がいるし、顔を知っているのだから「誰か1人挨拶すれば足りる」という話ではないだろう。皆が気持ちよく「いらっしゃいませ、おはようございます」と声を掛ければ感じもいいし、互いに気持ちがいい。それが、チラッと人の顔を見て、目が合っても知らんふりなのだ。
売上に協力
以前は、集金に行ったら契約書のコピーが用意してなくて、お願いしたら担当者が黙って奥にコピーを取りに行き、面倒そうに無言で渡されたこともある。「お掛けになってお待ちください」とも言われなかったから、その間、立ったまま待っていた。営業の顔ぶれも変わって以前より良くなったかと思っていたのだが、元に戻ってしまっている。同業者に聞くと、「ベテランで感じがいい人が入ったけど、最近はその人も周りの従業員に染まってるよ」とのこと。
ファミレスでも、いや私が行きつけの500円ランチの店でさえも従業員全員が気持ち良く「いらっしゃいませ」と声を掛けてくれる。ましてや何万もの売り上げに協力してくれるかも知れない同業者ではないか。そのうち売買で協力してくれる可能性もないとは言えない。私からすれば、将来的な利益をドブに捨てているように思える。
(坂口有吉不動産社長)























