悪徳不動産屋の独り言 第129回 家主さんから教えてもらった教訓 頼まれたことだけを快く
住宅新報 2011年12月6日 号 5面
親孝行が
そこに親子5人で暮らすのは窮屈だったが、目的は老後のお世話。子供たちはやがて独立するから私と女房が辛抱すれば済む話、と思っていた。同居する際に、私は女房に「どんなに人柄の良い両親であっても、一緒に暮らしている人間にしか分からない辛さは必ずあるもの。お前や妹たちが、そういうのを理解してくれさえすれば、どんなに辛いことがあっても俺は我慢する。これから両親にいろんな孝行をするつもりだけど、財産目当てだと思われたなら不本意だし、やりにくいから、うちは相続は受けないと両親や義妹たちに前もって伝えておいてくれ」と話していた。
所詮は人様のカネだし、両親が死ぬまでにパアッと使い切って「楽しい人生だった」と思って死んでくれた方が嬉しいもの。なまじ財産など遺されると揉め事の元になる。私が言うのもナンだが、家を出るまでの14年間、自分の親にもしていない孝行をしたつもりだが、義父母にも義妹たちにもまるで通じることはなかった。義妹たちは我々が全財産の相続を受けようとしている、と思っていたようだ。























