悪徳不動産屋の独り言 第126回 稀に見る良心的な家主さん 助言受け入れ常に満室
住宅新報 2011年11月15日 号 5面
その老姉妹が入居したのは建て替え後のアパートで、以前の建物の時も、駅からバス便で築年も古いのに、空けば直ぐに決まっていて常に満室であったのだが、家主さんは建て替えることを決断なさった。勿体ない、と驚いたものだが、私がもっと驚く出来事があった。家主さんから当社に電話があり、こう仰るのだ。
教えを乞う
「どういう建物にしたら入居者に快適に暮らしてもらえるか教えを乞いたいので相談に乗ってもらえないか。ご都合が良い日時に伺いますから」と。家主さんは大企業の取締役で、会社に行けば秘書が2人も付いているくらいの方である。第一、建て替え後も当社に管理を任せていただけるのだから、そういう場合は当方から伺って当たり前、と思って私が「こちらから伺いますので」と言うと、「いやいや、教えを乞うのは私なんだから、私が伺わせてもらいますよ」と辞退なさる。そんな家主さんなどそうはいない。こちらから伺うと言えば「それじゃあお願いします」になるものだ。























