悪徳不動産屋の独り言 第125回 敷金精算の遅れがもたらした結果 定まらない退出後の方針
住宅新報 2011年11月8日 号 5面
全額返金
そこで、引っ越しの立会いの際に、入居者に「通常は1カ月以内に清算が完了しますが、もう少し時間が掛かるかも知れません」と了解を求めると、快く了承してくださり、経過をメールでお伝えしてもいたのだが、1カ月を過ぎた頃から、「家賃が遅れたら相応のペナルティがあるのだから、敷金清算が遅れた場合には逆に家主にペナルティが課せられてもよいハズではないか。全額返金してくれ、と言いたくなる」と言い始めた。
実は、その貸家は、次にまたリフォームして貸し出すのか、取り壊して売却するのか、当分はそのままにしておくのか、貸主側の方針が定まっていなかった。そこで家主さんのお嫁さんに電話で「もし取り壊すなら、通常のクリーニング代の請求も出来なくなります。していない事柄の費用を請求することは出来ませんので敷金は全額返すことになります。リフォームして貸し出すなら、早く工事に入らないとその分清算が遅れることになります。いずれにしてもなるだけ早く方針を決めてください」とお願いしていたが、私より、間に入っている奥様のほうが辛い立場である。こんなことで夫婦仲や舅との関係が悪化したなら何ともお気の毒である。























