リストデベロップメント、京都・島原の京町家を再生 一棟貸しホテル運用へ 伝統意匠と宿泊機能を両立

リストデベロップメント(横浜市、木内寛之社長)は、京都市下京区小坂町の京町家を取得し、リノベーション開発を行った。今後、一棟貸しホテルとしての運用を予定している。空き家となっていた大正期の木造2階建て京町家を再生し、京都らしい景観や生活文化を継承しながら、宿泊施設として活用できる仕様に整えた。
同物件はJR山陰本線「丹波口」駅から徒歩6分、京都駅へは2駅の立地。周辺は江戸時代から明治時代に花街として栄えた島原エリアで、歴史的建造物が残る観光地として知られる。京都府の2024年の総観光入込客数は8425万人で、19年比113%まで回復した。観光消費額も2兆581億円と同155%に拡大しており、同社は観光需要の高まりを背景に事業化した。
再生した京町家は、大正5年には既に建築されていたとされる木造瓦葺き2階建て。間口が狭く奥行きが深い、いわゆる「うなぎの寝床」の敷地形状や、通り庭、坪庭、火袋など、京町家特有の空間構成を生かした。既存の屋根や柱などの構造を活用しながらフルリノベーションを施し、老朽化や空き家化が進む京町家の保存・利活用モデルの創出を図った。
建物には、軒瓦、鍾馗、漆喰壁、引戸、檜皮葺、通り庇、暖簾、仕舞屋格子、箱階段、和室、竿縁天井、坪庭などの伝統的要素を取り入れた。一方で、設備面では宿泊施設としての機能性と快適性を確保。町家の奥行きある空間や和室、坪庭を生かし、「京都に暮らすように滞在する」体験価値を提供する。
物件概要は、所在地が京都市下京区小坂町1番19。土地面積85平米、建物面積88平米。間取りは4ベッドルーム。規模・構造は木造瓦葺き2階建て。リストデベロップメントは、マンション、オフィスビル、ホテル、リゾートの企画・開発・分譲のほか、収益不動産の売買・仲介、資産運用コンサルティング、不動産プロパティマネジメントなどを手掛ける。





















