彼方の空 記事一覧
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彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇160 ひと・住まい・感性 住文化研が新刊 ユーザーに警鐘
発足して今年3年目を迎える一般財団法人ひと・住文化研究所(鈴木静雄代表)は近く、書籍第2弾を発刊する。題名は『思想なき住まいが日本を滅ぼす(仮称)』(プラチナ出版)と過激だ。執筆は鈴木代表のほか文明(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇159 今年の不動産業 信頼は誠意から 4部門が抱く華
不動産業は開発、流通、賃貸、管理の4部門があるが、何といっても華やかなのは開発だろうか。駅前の風景を一変させるタワーマンションや商業施設、ホテルを出現させ、近年は郊外に巨大な物流施設やデータセンター(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇158 不動産業界の未来 動き始めたエージェント制 何が信頼をもたらすか
総務省調査によれば、今から四半世紀後の2050年には日本の人口が約1億人となる。そしてその半数が20~64歳の現役世代。残る半分は0~19歳(1000万人)と65歳以上の高齢者(4000万人)となる。つまり、現役世代1人が非(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇157 故 二木浩三氏を偲ぶ アールシーコア創業者逝く 〝オアシス業〟が遺言に
自宅用ログハウスを展開するアールシーコア(BESS)代表取締役会長の二木浩三氏が24年12月11日、肺炎のため東京・世田谷区の自宅で亡くなった。77歳だった。二木氏は85年にわずかな同志と共に会社を設立。住宅市場に(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇156 シリーズ・「素朴に問う」 千々に乱れる社会 不動産業は何をすべきか
政治、経済、家庭、SNSと千々に乱れる現代社会。国民生活の基盤といわれる不動産業は今、何をすべきだろうか。「一生に一度」「人生最大の買い物」と言われる住宅部門が率先して国民に寄り添う姿勢を示せば社会を(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇155 シリーズ・「素朴に問う」 人恋しい時代だから なぜ今〝人材〟なのか
近年、リノベーションを起こすのは「若者・よそ者・ばか者」だとか、会社が求めるのは指示待ち人間ではなく、自ら行動するチャレンジ精神をもった人間などと言われるようになった。 リブラン創業者の鈴木静雄(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇154 シリーズ・「素朴に問う」 自我を自分と思うから なぜ単身化が進むのか
単身社会が日本の閉塞感を増している。本紙も〝お一人様〟社会が賃貸市場にもたらすリスクを取り上げていた(10月15日号1面)。 なぜ今、日本で単身化が進んでいるのか。隣国の韓国、中国もそのようだが(本コラ(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇153 シリーズ・「素朴に問う」 根強い所有志向も原因 なぜ空き家は増えるのか
なぜ空き家(利用目的が決まらない持ち家)が増えるのか。それは、「子供が親の家を継がないから」というのが最もシンプルな解答になる。実家が空き家になる具体的ケースで多いのは「両親とも亡くなって家を相続した(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇152 人間の確信 資格者の行動規範に照準 FRPが推進セに提言
一般社団法人不動産流通プロフェッショナル協会(FRP、真鍋茂彦代表)はこのほど、不動産流通推進センターに対し、24(令和6)年度の提言を行った。 第1は、自治体が空き家活用に公認不動産コンサルティングマス(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇151 日中韓居住問題国際会議 薄れる結婚願望の背景は 3カ国共通の単身化社会
第21回日中韓居住問題国際会議が11月1日、2日の二日間に渡ってオンライン開催(対面会場は名古屋の中京大学ヤマテホール、同時通訳付き)された。今回は人口構造の変化に焦点を当て、持続可能な居住環境を実現するた(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇150 私ではない私へ 社会も人間も変わるとき デジタル民主主義の基盤
量から質へ、所有から利用へ、モノからコトへ、ハードからソフトへ、フローからストックへ――などパラダイムの転換を促すスローガンは多い。新築戸建て市場では自宅用ログハウスを展開するBESS(アールシーコア)のブ(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇149 〝熱い〟熊本 地震からの創造的復興へ 10年がかりの街づくり
地方再生ではなく、まさに〝地方創生〟というべき熱い街づくりが熊本で始まっている。台湾の大手半導体メーカーTSMCが21年11月に熊本県菊池郡菊陽町への工場建設を発表して以降、関連企業を含めた事務所、従業員向(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇148 続・持続可能な家族社会へ 空き家を地域資源に 役所主導の〝計画近居〟
結婚し、子が出来れば親は長きにわたって大切に育てるが、社会人として独り立ちできるようになった子は当然のごとく親元を離れ、新たな家庭をつくる。だから常に新たな住宅が必要になり、親が住む家はいずれ空き家(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇147 住文化乏しい日本 物質的豊かさと混同 〝真の幸福観〟見失う
我が国に住文化が乏しいのは住まいを楽しむ人たちがまだまだ少ないからだろう。住文化とは住まいを楽しむことである。 では、住まいを楽しむとはどういうことか。タワーマンションの上層階から夜景を眺めるこ(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇146 持続可能な家族社会へ (下) 当初からの近居が鍵 3世代が〝住めば都〟
前号では、空き家を活用した親子の近居推進政策の必要性を訴えた。今号ではその実現可能性を考える。 ◇ ◇ 総務省の23年住宅・土地統計調査によれば、我が国の住宅ストック総数は6502万戸で、(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇145 持続可能な家族社会へ (上) 増え続ける独居老人 近居政策が日本を救う
日本は今、単身世帯が全世帯の38%を占め、30年には2025万世帯となり4割を超える。うち85歳以上の単身者(一人暮らし世帯)は225万人で20年比54%も増加する(国立社会保障・人口問題研究所=社人研・24年推計)。まさに(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇144 女性塾 ~終活&相続~ 奥深いノウハウ 高まる相談ニーズ
9月10日に開かれた第41回不動産女性塾は〝終活〟と相続がテーマとなった。終活については司法書士で一人暮らしの高齢者サポートを20年以上続けてきた太田垣章子氏が、相続については累計1万5000人からの相談実績を(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇143 創るマーケット 人は感性で生きている 住まいは人が主
市場(マーケット)は調べるのではなく、創るものというのが近年の事業トレンドになっている。ログハウスを自宅として使うという従来にない発想からスタートしたBESS(アールシーコア)や、古い蔵を改装してホテルとし(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇142 感性の時代 〝ライフ ニット デザイン〟 積水ハウスが挑む
新築戸建て住宅を供給する事業者にとって、ユーザーの住まいに対する感性をどう捉え、どう訴えるかが大きなテーマとなってきた。というのも都会という名のコンクリート・ジャングルに生息する現代人には住まいが唯(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇141 わが町・北習志野 地域と歩むパルホーム 駅前大型団地を建て替え
東葉高速鉄道と新京成線が交わる北習志野駅前(千葉県船橋市)で募集されている「リビオシティ船橋北習志野」(全488戸、うち募集対象外住戸265戸)がほぼ完売となった。募集対象223戸のうち残るは2戸のみ(24年8月20日(続く)