彼方の空 記事一覧
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彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇99 待ったなしの新資本主義 リードする不動産業 人間復活の時代へ
業界では多くのセミナーやシンポジウムが開かれているが、近年はパワーポイントを使って資料やデータを説明するだけのものが多く、どこか物足りない。講演者の人間的側面が伝わってこないからだろう。演壇という舞(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇98 社会の底を編むもの 11月14日、記念シンポジウム 「ひと・住文化研」設立1周年
筆者にとって住まいシリーズ4冊目の著書となる『住文化創造~日本再生へのガイドライン』(プラチナ出版)が刊行された。昨年11月に発足した一般財団法人ひと・住文化研究所からの依頼で、現代における住文化の必要(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇97 寒くて、暑い貧困住宅 産官学民の連携訴える 「健康・省エネ住宅推進会議」がシンポ
東京の都心には数十億円するようなマンションもあれば、同じ都内でも、クーラーの電気代を惜しんだ高齢者が熱中症で死亡するような劣悪な環境の住宅も残っている。全く次元の違う話だが〝住まい〟の話であることも(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇96 FRPが提言 仲介本来の姿へ『行動宣言』 未だ曖昧「宅建士」の立ち位置
公認不動産コンサルティングマスターと宅建マイスターを会員とする一般社団法人不動産流通プロフェッショナル協会(FRP)は8月21日、両資格を公認する不動産流通推進センターへ3度目の提言を行った。 今回の提言で(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇95 賃貸管理業法の波紋 浮上した報酬問題 仲介手数料にも波及か
日本賃貸住宅管理協会(日管協、塩見紀昭会長)は8月4日、「賃貸管理リーシング推進事業者協議会」(推進協議会)を発足させた。管理業法順守のため管理と仲介の線引きを明確にし、管理業務の役割と責任にふさわしい報(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇94 変化する価値観 第34回不動産女性塾 モノからコトへ、そして・・・
強欲資本主義への避難が高まっている。環境を破壊し、人類の破滅にさえつながりかねないとも懸念される中、個々の人間の原点、個々の感性を重視する市場に向かうしかないのではないか。いわば〝人間資本主義〟とも(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇93 仲介業を先駆者に 〝ジョブ型〟で信頼確保 「宅建士協会」の創設を
コロナを機に日本企業の雇用スタイルが従来のメンバーシップ型からアメリカ型の能力主義(ジョブ型)に移行していくのかが注目されている。というのも、コロナが収束したからといって社員全員が毎日決まった時間に出(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇92 未来志向を取り戻す 定借シンポ(10月11日)開催へ 目指す持続可能な街づくり
92年8月の借地借家法施行で誕生した定期借地権は今年31年が経過し、創設当時と今では時代環境が大きく変化している。そこでこれからの定期借地権にはどのような役割が期待されるのか、その期待に応えるためにはど(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇91 空き家をつくらない ヒラタが提案〝みんなのいえ〟 定借30年目の新活用
ヒラタ(平田不動産=福井県小浜市、平田稔社長)は将来、空き家をつくらないための新手法として、定期借地権付き戸建て住宅〝みんなのいえ〟を提案している。 個人の生涯所得に占める住宅取得費の負担を軽くするの(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇90 ポストコロナとは 気付きに気付くこと 分岐点迎えた不動産業
「ポストコロナとは何か」が問われている。そもそも、ポストコロナとはどういう意味なのか。筆者は、コロナ感染終息後に見えてくる社会の微妙な変化、あるいは個々の人間にとっては様変わりした、あるいは様変わり(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇89 FRP、コンプラ論確立へ 仲介は〝依頼者ファースト〟 業態の違いが課題に
業界の悲願であるコンプライアンスの確立に向け、一般社団法人不動産流通プロフェッショナル協会(FRP)は6月6日、第3回目の勉強会を開いた。この日は同協会顧問の竹井英久氏による提言「クライアントファースト実現(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇88 第34回「不動産女性塾」セミナー 初の双方向形式で 会員レベルの高さを証明
「仕事は世のため、人のため」――だからこそ利はあとから付いてくる。この大原則を忘れたら更なる少子高齢化と人口減少が続く我が国ではどんなビジネスも成り立たない。第34回不動産女性塾セミナー(5月30日、明治記(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇87 会員増え続ける日管協 その理由示唆した講演会 東京都支部総会で参加者共鳴
日本賃貸住宅管理協会(日管協)の会員が増え続けている。20年9月1660社、21年6月1801社、22年6月2124社、23年3月2303社とこの2年半で643社、年平均250社ペースで増加している。なぜこれほど勢いがあるのだろうか。(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇86 もう一つの〝空き家問題〟 「その他」より深刻? 冷めた見方の「賃貸用」
空き家問題といえば、もっぱら「その他空き家」(利用されていない持ち家)が中心課題となっている。その増加率が98年からの20年間で約2倍と急ピッチだからだ(18年住宅・土地統計調査)。しかし、空き家総数849万戸の(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇85 不動産STOってなに? 〝老人大国〟への備えを 気になる不特法への波紋
STOは、Security(有価証券)をToken(デジタル化された財産的価値)として Offering(提供)することである。ということは、不動産STOは不動産という個別の価値を持った財産をデジタル有価証券として発行したものという(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇84 話題の会社ーー 不動産業に思想を 地域のために何ができるか
お題目ではなく、本心から独自の企業理念を掲げる不動産会社が増えている。来年創業55年を迎えるリブラン(東京都板橋区、渡邊裕介社長)もその一つ。同社には「住宅産業は人間産業」「思想なきマンションはただのハ(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇83 奥深い賃貸仲介 「住む部屋で人生が変わる」 女性塾で誠不動産社長が講演
不動産女性塾(北澤艶子塾長)の第32回セミナーが3月23日、東京の明治記念館で開かれた。隔月で開かれる同セミナーを取材するたびに、不動産業界に対する視点を幾重にも重ねてきたが、今回は売買に比べ普通なら軽く(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇82 「PPP講座」ってなんだ? プロの職責を問う 経済もビジネスも哲学の時代
第1回「PPP(プロフェッショナル・プレイヤー・フィロソフィー)講座」が都内で開かれた。一般社団法人不動産流通プロフェッショナル協会の主催。3番目のPはフィロソフィー(哲学)の意味。同協会は不動産流通推進セン(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇81 待ったなしの少子化対策 不動産業だからできること 女性の労働環境を改善
少子化対策には現行の「働き方改革」の推進と、わけても女性の労働環境を抜本的に改善する社会変革が不可欠となる。不動産業はその双方で貢献できる産業だ。 一方、少子化は経済の発展と女性の社会進出がもたら(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇80 「てまひま不動産」 〝住文化〟生む経営思想 手を掛けてこその住まい
中古マンション・戸建の購入からリノベーションまでがワンストップで完結する、ありそうであまりなかった専門店。それが、リブランが7年前に始めた「てまひま不動産」。資金計画に始まり、リノベーションを想定し(続く)