彼方の空 記事一覧
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彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇142 感性の時代 〝ライフ ニット デザイン〟 積水ハウスが挑む
新築戸建て住宅を供給する事業者にとって、ユーザーの住まいに対する感性をどう捉え、どう訴えるかが大きなテーマとなってきた。というのも都会という名のコンクリート・ジャングルに生息する現代人には住まいが唯(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇141 わが町・北習志野 地域と歩むパルホーム 駅前大型団地を建て替え
東葉高速鉄道と新京成線が交わる北習志野駅前(千葉県船橋市)で募集されている「リビオシティ船橋北習志野」(全488戸、うち募集対象外住戸265戸)がほぼ完売となった。募集対象223戸のうち残るは2戸のみ(24年8月20日(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇140 次世代めざす定期借地権 所有と利用の分離 パワーの源 探れば
〝所有から利用へ〟が時代の流れだが、何であれ所有する者がいなければ利用もできない。定期借地権の土地所有者はその多くが旧来の地主層だが、今後は地元の不動産会社などが土地を取得し定期借地として貸し出す手(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇139 BESSは中身No.1へ 新社長率いる〝雨花集団〟 オンリーワンから脱却
独自性(オンリーワン)を強調したために内向きになりがちだった従来の姿勢を改め、堂々と中身(質)ナンバーワンを誇る外向き志向のブランドとすることを決めたBESS。個性的であることはそのままに、多彩な共感者らと(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇138 第39回女性塾セミナー 塾長の卒寿祝う日 高橋誠一氏が講演
不動産女性塾塾長で北澤商事会長の北澤艶子氏は2008年1月から翌年9月まで日本賃貸住宅管理協会(日管協)の会長を務めた。その頃はまだ男社会の色彩が濃かった不産業界団体のトップに初の女性会長が実現したのには当(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇137 〝ひと部屋〟だけ断熱 高齢化や所得格差で 福祉と住宅政策融合
「食は理屈ではない。人間の存在そのものである。そして、その民族の文化である」――これは新宿の老舗居酒屋「樽一」に掲げられている標語だが、「食」を「住」に差し替えると、住まいについてのかなり高度な見識と(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇136 30年目の課題と意義 専務理事に速水英雄氏 定借協、8月に講習会
一般社団法人全国定期借地借家協会(定借協会=大木祐悟理事長)は今年5月の発足後、初のイベントとして8月5日に東京・銀座で「今だから知る!学ぶ!定期借地権」と題した講習会を開く。定期借地権は92年8月1日に施行さ(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇135 ITと不動産業 宮地忠継氏の場合 他者任せの危うさ
東京都宅建協会第10ブロックで監査役を務める耶馬台コーポレーション社長の宮地忠継氏はIT(情報技術)がもたらす不動産業への影響にもっと危機感を持つべきと主張する一人である。自身は「この3年半、朝から晩まで(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇134 BESSはオアシス業へ 経営新体制がスタート 砂漠化する心に花を
「時代が乾くなら、雨になろう。こころが乾くなら、花になろう」 BESSのオアシス業への新たな展開をこれほど詩情豊かに語る言葉はほかにない。それもそのはず、もともとBESSというブランドは言葉で出来ている(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇133 コンプラは面白い 突き詰めれば生き方のこと 〝個〟の時代支える基盤か
法令順守とか職業倫理とも言われるコンプライアンスだが、法令はともかく倫理については守るべき基準が明確に決まっているわけではない。世に幾多ある定義はそのありようを包括的に述べたものに過ぎない。最終的に(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇132 未来はわからない 好評だったRESAセミナー 伸びる街、衰退する街
AIによる社会の変化、少子高齢化がもたらす老後の生活不安、大地震や自然災害の激甚化など今ほど、未来がどうなるか気になる時代が過去にもあったのだろうか。それとも、未来への希望や不安はいつの時代も同じだろ(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇131 不動産業に哲学? 存在感強めるFRP 志は会員全員で進化
不動産流通プロフェッショナル協会(FRP)は6月25日、第3回PPP(プロフェッショナル・プレイヤー・フィロソフィー)講座を開く。 流通業界が国民から信頼され尊敬されるためにはコンプライアンス、職業倫理、クライ(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇130 マンション家賃上昇 定期借家で安心居住 賃料増減請求権を排除
戦時体制を支えるため1941(昭和16)年に導入された「正当事由制度」が今も借家法には残されている。その不合理さを回避するため00年3月に「良質な賃貸住宅供給促進法」によって創設されたのが定期借家権である。 (続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇129 定借マンション再評価 区分所有法の限界克服か 〝終わり〟を決めてスラム化防止
マンションの管理問題では建物の老朽化と入居者の高齢化を意味する「二つの老い」という言葉がしばしば使われる。しかし、建物の老朽化が問題であることは分かるが、入居者の高齢化はなぜ〝問題〟なのか。高齢だか(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇128 「女性塾」沖縄へ 圧倒的ポテンシャル 豊かな〝発想力〟あればこそ
虐げられてきた苦難をバネに豊かな発想力が生まれ、それが沖縄の高いポテンシャルを支えている――そんな気付きを得たことが今回の視察研修最大の成果だったのではないか。 ◇ ◇ 一般社団法人「不(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇127 「目的なし空き家」を防止 築年評価からの脱却で THKシステム、普及策検討
隣家が空き家になった。我が家よりも敷地はかなり広く、建物もがっしりしている。一人暮らしをしていた高齢の女性が施設に移って1年近くになるが、売りに出すとか、人に貸すとか、何の動きも見られない。もちろん(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇126 二木浩三という人 今、なぜ『ダーク本』 BESSはオアシス業へ
BESS(ベス)の創業者二木浩三氏はこのほど、『ダークな人ほどクリーンになれる』(ダーク本)という小冊子を発行した。ベスはログハウス国内トップシェアを誇るアールシーコア(85年設立)が展開するブランド名。 創(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇125 媒介報酬自由化は必定 枠内での競争に変革なし 「手数料」表現も疑問
媒介報酬の自由化はいずれやってくる。54年前に定めた媒介報酬の上限規制が今でも使われていることに時代錯誤の感がぬぐえない。 今や東京では10億円以上もする新築マンションが飛ぶように売れている。なぜ10億(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇124 人より短い住宅寿命 THK査定システムが問う 日本の不幸の根本か
国連の世界幸福度ランキングによると日本は低位国の常連だ(24年版は4ランクダウンして51位)。それに対して声高な反論が出ないのは、日本人自身がそう納得しているからだろう。その理由の根本には住宅の在り方が絡(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇123 区分所有法施行62年 かたちあるもの哀れ 建て替えへ道探る
「かたちあるものはいつか壊れる」というが、東京の代名詞にもなっている〝スクラップ&ビルド〟は、壊れるというよりも積極的に壊して土地利用を効率化するのが狙いだ。 筆者が住む旧日本住宅公団の戸建て分譲地(続く)