地域密着探訪 ERAカインドエステート(埼玉県さいたま市大宮区) リピート率100%の社員在籍 ネット時代でも要は「人」
住宅新報 2010年11月16日 号 4面
連載: 地域密着探訪
「家主の気持ちをつかまえ、『地域の世話人』として認められたい」。賃貸業を主力とするERAカインドエステートの大久保薫代表は、そう力を込める。
ディベロッパー勤務などを経て独立し、96年に開業した。その4年後、近辺の同業他社に先駆けて不動産ポータルサイトを導入。当初その効果は未知数だったが、掲載件数が50を超えたあたりから徐々に反響が目立ち始めたという。そして今では、顧客の大半がインターネットで下調べしてから来店する。早期にネット集客を取り入れたおかげで、こうした時代の変化にも戸惑うことなく対応することができた。
ただ、ネットをあくまで「補助的なツール」と位置付ける方針は変えていない。「肝心なのは『人』。社員には、単に物件を紹介するのではなく、常に勉強して提案力を磨き、専門職としての誇りを持ってほしい」と話す。同社には、顧客のリピート率が100%という社員も在籍しているといい、熱心な人材育成が実を結んでいるようだ。
ERAを選択した理由は、こうした経営理念が一致しているため。09年に加盟したばかりだが、新人社員向けの研修制度を積極的に活用しているという。自身も毎日の読書を欠かさず、自己研さんに努めている。
しかし、いくら勉強を重ねても、思わぬトラブルに遭遇するのが賃貸業の現場。意に反して頭を下げなくてはならなかったり、反対に自分の無力さを痛感したりすることもある。そんな日は、ジムで無心にトレーニングを積むことで、雑念をはねのけるという。「120キロのベンチプレスを持ち上げる時は、無心でないと落ちてきますからね(笑)」。
このように頭と心と体のバランスに気を配るのは、「顧客に気持ちよく入居してもらい、また笑顔で退去してもらうため」。不動産業者として、見習いたい姿勢だ。






















